子啄木鳥
作品解題

※左から初出誌表紙、初出扉、四段組改稿版初出扉

貸本「忍法秘話」第2号(1963年10月10日発行/青林堂)に発表された作品。全40枚の作品だったが、全32枚に四段組改稿され雑誌「別冊少年マガジン」夏休みおたのしみ特大号(1966年8月発行/講談社)に再発表された。このとき扉絵も新たに描き下ろされる。初出時作品末に「1963年9月15日」と入る。 タイトル「子啄木鳥」は初出貸本の表題であり、作品扉では「こげら」、四段組改稿版扉も「こげら」だが、その雑誌表紙には「コゲラ」で表記されている。 ただ、以降単行本では「子啄木鳥」で統一されている。ただし「啄」の漢字は単行本では全て異体字が使用されている。 単行本の扉絵は、1968年GC「忍法秘話」第4巻収録時に描き下ろされ、以降すべて同じ。 単行本の作品末脱稿日はGC版以降全て「1966年」になっているが、これは初出時の印刷のかすれが原因に思える。「1963」の数字「3」の上部横線が消え、パッと見「6」に見えるからだ。また、四段組改稿版の発表が1966年なのも勘違いする要素の一つになったのかもしれない。四段組改稿版初出時作品末には正しく「1963年9月15日作品」と表記されている。


※初出時作品末