エッセイ・アウトドア関連  [白土三平フィールド・ノート] [白土三平の好奇心]
白土三平近況レポート (全6回)
掲載誌 : 隔週刊誌「ビッグコミック」1972年4月25日号-1972年7月10日号/小学館
各回2頁。千葉での漁師町生活について語る白土の談話を話し口調のまま(の様に)載せたもの。 第1回には白土の近影写真、第2・3・6回には描き下ろしイラストが1点ずつ、第5回には白土の釣った黒鯛の魚拓の掲載がある。 第3回で三浦半島の民話「七ツ桶の岩」について話している。「この話なんか、どんな意味を持っているんでしょうねえ。とても不思議で、 ずっと考えてみてきました。この話を中心にして、一本書けると思いますよ。しかし、そう簡単にはいきませんけどね。ほんとうの意味は、 なんだろうか。何年も前から、かかえてて、ほんとうの意味がわからない話だ……あっ、いけない。ちょっと、しゃべりすぎたなあ。 こりゃあまずかったなあ。自分が関心持ってるものについて、しゃべっちゃっちゃだめですよ」。この話は1979年に作品化している。
※左から第1-3回
※左から第4-6回
白土三平のアウトドアクッキング
掲載誌 : 隔週刊誌「ビッグコミック」1978年6月25日号/小学館
全5頁(巻頭カラー3頁および巻中カラー2頁)。「アンコウ鍋」「サメの活造り」「イモリの唐揚」「エソの木の葉焼」の小題。 下の「BIG COOKING 2 男が料理を楽しむ本」の紹介でもあり、重なるテーマもあるが、同じ写真は避けて使用している。この年白土46歳。
マスコミ初登場!! 白土三平の野生料理秘伝、初公開!!
掲載誌 : ビッグコミック増刊「BIG COOKING 2 男が料理を楽しむ本」/小学館 (1978年8月1日発行/1978年6月25日発売)
全41頁。内カラー頁12枚。白土の料理道具磯道具紹介頁などもある。
白土三平 大ナマズに挑戦!!
掲載誌 : 隔週刊誌「ビッグコミック」1978年9月25日号/小学館
全3頁。竹生島にて、琵琶湖生息のビワコオオナマズ釣りに挑戦。
白土三平探訪
掲載 : ビッグデラックス 3「画集カムイ伝」/小学館 (1978年12月15日発行)
全2頁。日光に滞在する白土を訪ねたレポート。
白土三平 パラオに遊ぶ (全2回)
掲載誌 : 月刊誌「ビーパル」1981年12月号(No.6)-1982年1月号(No.7)/小学館 (1981年11月10日、12月10日発売)
白土三平初めての海外旅行、パラオ群島3日間の様子をレポートしたもの。 第1回「南海の野生を食う」は全5頁。第2回「潜る、投げる、登る」は全4頁。全てカラーでの掲載。 両号とも目次頁使用の写真は本文には使われておらず、12月号の次号予告頁写真も1月号に掲載されていない。
だれかこのキノコを知りませんか?
掲載誌 : 月刊誌「ビーパル」1983年4月号(No.22)/小学館 (1983年3月10日発売)
全1頁。原寸大のキノコの写真を掲載。これまでの「白土をレポート」したものとは異なり文章は白土自身によるもので、続く「白土三平フィールド・ノート」連載の前哨ともとれる。 1982年11月下旬、千葉にて白土が発見したこのキノコの新種については「白土三平フィールド・ノート」第22回「金茸・銀茸」でも語っており、第35回「再び金茸について」によるとその後白土命名の「クロハマ」で図鑑に載ったようだ。 ただこれはクロマツ林やアカマツ林に生える「クマシメジ」である可能性がある。 この年白土51歳。
白土三平フィールド・ノート (全57回)
掲載誌 : 月刊誌「ビーパル」1983年6月号(No.24)-1988年3月号(No.81)/小学館 ※内休載1回
白土の連載エッセイ第1弾。 第1回には浜の図と手書きによる説明があり、第2回にはフグの毒に中ったイラストを一点載せている(これ以降にイラストや手書き文の掲載は無い)。 全2冊で単行本化された。 内10回分が単行本には未収録だが、あとにその内8回分が月刊誌「ラピタ」の連載「白土三平の好奇心」で再掲載され、その単行本に収録された。 単行本は内容、写真とも基本的に同じであるが、単行本化の際に文章を細かい部分まで校正し直している。 単行本では連載時の小題が全て取り除かれている(「白土三平の好奇心」単行本収録のものには載っている)。 単行本の詳細については、新書版で再刊行された「白土三平野外手帳」も含めて下に載せる。
回数 小題 脱稿日 枚数 掲載号 備考 収録単行本
第1回浜の野草1983年4月全4頁1983年6月号(No.24)写真や後半が単行本未収録1-まえがき
第2回フグ1983年5月全2頁1983年7月号(No.25)単行本とは異なるイラスト2-4
第3回クモ合戦1983年6月全2頁1983年8月号(No.26)蜘蛛イラスト(資料画?)2-9
第4回イタドリの虫1983年7月-1983年9月号(No.27)2-12
第5回きのこ狩り (其の一)1983年8月全2頁1983年10月号(No.28)サクランボウ2-18
第6回ゴンズイの輪1983年9月全2頁1983年11月号(No.29)2-19
第7回土あけび (きのこ狩り其の二)1983年10月-1983年12月号(No.30)1-1
第8回はえとり (きのこ狩り其の三)1983年11月全3頁1984年1月号(No.31)1-5
第9回ウマヅラのタタキ1983年12月全2頁1984年2月号(No.32)1-9
第10回カニコ汁1984年1月全3頁1984年3月号(No.33)1-13
第11回星鮫の水なます1984年2月全3頁1984年4月号(No.34)1-16
第12回ドカン1984年3月全3頁1984年5月号(No.35)1-11
第13回突っつき網1984年4月全3頁1984年6月号(No.36)1-22
第14回シビレなます1984年5月全3頁1984年7月号(No.37)2-8
第15回電気クラゲ1984年6月全3頁1984年8月号(No.38)単行本とは異なる写真2-10
第16回行者ニンニク1984年7月全3頁1984年9月号(No.39)2-3
第17回ヤナギマツタケ (きのこ狩り其の四)1984年8月全3頁1984年10月号(No.40)2-16
第18回ポッポなます1984年9月全3頁1984年11月号(No.41)2-20
第19回かぶつ (きのこ狩り其の五)1984年10月全3頁1984年12月号(No.42)2-22
第20回イナゴ1984年11月全3頁1985年1月号(No.43)1-6
第21回エソのさんが1984年11月全2頁1985年2月号(No.44)1-10
第22回金茸・銀茸 (きのこ狩り其の六)1985年1月全3頁1985年3月号(No.45)1-14
第23回1985年2月-1985年4月号(No.46)1-17
第24回ボラの火取り1985年3月全2頁1985年5月号(No.47)1-19
第25回アラメのとろろ1985年4月全2頁1985年6月号(No.48)内容:海草アラメの料理未収録
第26回ナマダの茶漬け1985年5月-1985年7月号(No.49)2-1
第27回ソレソレ1985年6月全3頁1985年8月号(No.50)1-15
第28回クサジィ1985年7月全2頁1985年9月号(No.51)1-20
第29回ヤマンモン1985年8月全2頁1985年10月号(No.52)1-2
第30回ハブ1985年9月全2頁1985年11月号(No.53)2-17
第31回トゥドゥッ1985年9月全3頁1985年12月号(No.54)1-4
第32回オジボウズ1985年11月全3頁1986年1月号(No.55)きのこ狩り其の七1-8
第33回ウシブテ1985年12月全2頁1986年2月号(No.56)きのこ狩り其の八好奇心2
第34回チンチン釣り1986年1月全2頁1986年3月号(No.57)好奇心2
第35回再び金茸について1986年2月全2頁1986年4月号(No.58)きのこ狩り其の九1-18
第36回タレ1986年3月全2頁1986年5月号(No.59)1-21
第37回ユキノシタ1986年4月全2頁1986年6月号(No.60)きのこ狩り其の十未収録
第38回なわしろ網1986年5月全2頁1986年7月号(No.61)写真1枚が単行本未収録2-5-1
第39回フグ掬い1986年6月全3頁1986年8月号(No.62)2-5-2
第40回エラコの汐だき1986年7月全2頁1986年9月号(No.63)2-15
第41回ネマガリタケ1986年8月全3頁1986年10月号(No.64)2-13
(休載)1986年11月号(No.65)
第42回カクレッ貝1986年10月全2頁1986年12月号(No.66)1-3
第43回ヌメリスギタケ (きのこ狩り其の十一)1986年11月全2頁1987年1月号(No.67)1-7
第44回ガワ1986年12月全3頁1987年2月号(No.68)写真4枚が単行本未収録好奇心2
第45回ホテイシメジ (きのこ狩り其の十二)1987年1月全2頁1987年3月号(No.69)1-12
第46回アミタケ (きのこ狩り其の十三)1987年2月全2頁1987年4月号(No.70)好奇心2
第47回ヒジキ1987年3月全2頁1987年5月号(No.71)2-2
第48回板サンガ1987年4月全2頁1987年6月号(No.72)2-7
第49回石焼き1987年5月全2頁1987年7月号(No.73)2-6
第50回馬糞石1987年6月全3頁1987年8月号(No.74)2-11
第51回キハチワの洗い1987年7月全2頁1987年9月号(No.75)2-14
第52回事故1987年8月全2頁1987年10月号(No.76)後半が単行本未収録2-まえがき
第53回ハマゴウ1987年9月全2頁1987年11月号(No.77)2-21
第54回ス貝1987年10月全2頁1987年12月号(No.78)好奇心2
第55回コガネ1987年11月全3頁1988年1月号(No.79)好奇心1
第56回舞茸 (きのこ狩り其の十四)1987年12月全3頁1988年2月号(No.80)好奇心2
第57回飯だこポッポ1987年1月全3頁1988年3月号(No.81)好奇心1
春を食べる(単行本の宣伝)全2頁1988年4月号(No.82)番外編・「風の味」の紹介2-13・2-7・2-3
収録単行本の「1」は単行本第1巻の「土の味」、「2」は第2巻の「風の味」を指す。
収録単行本の「好奇心1」は後述「白土三平の好奇心」単行本第1巻の「カムイの食卓」、「好奇心2」は第2巻の「三平の食堂」を指す。
一部の連載枚数が空欄なのは、その4冊分の掲載誌未所有のため。
BE-PAL BOOKS / 小学館
白土三平 フィールド・ノート 1
土の味
初版 : 1987年11月20日 (10月30日発売)
定価 : 1800円
全112頁
目次
はじめに

 土あけび
 ヤマンモン
 カクレッ貝
 トゥドゥッ
 はえとり
 イナゴ
 ヌメリスギタケ
 オジボウズ
秋から冬へ
 ウマヅラのタタキ
 エソのさんが
 ドカン
 ホテイシメジ
 カニコ汁
 金茸・銀茸
 ソレソレ
浅い春
 星鮫の水なます
 肉
 再び金茸について
 ボラの火取り
 クサジィ
 タレ
 突っつき網
解説:「BE-PAL」編集部「フィールド・メモ」(白土三平のフィールド・白土三平の道具・白土三平の仲間たち)
「白土三平フィールド・ノート」をまとめた単行本第1弾。 連載の内23回分を収録(タイトルが「はじめに」となった「浜の野草」を含む)。全頁フルカラー。目次頁および、上記のような「秋」「秋から冬へ」「浅い春」という区分け名が入るのは、再版本以降のこと。絶版。
BE-PAL BOOKS / 小学館
白土三平 フィールド・ノート 2
風の味
初版 : 1988年4月20日 (3月30日発売)
定価 : 1800円
全112頁
目次
まえがきにかえて
 ナマダの茶漬け
 ヒジキ
 行者ニンニク
 フグ
 なわしろ網・フグ掬い
 石焼き
 板サンガ
 シビレなます
 クモ合戦
 電気クラゲ
 馬糞石
 イタドリの虫
 ネマガリタケ
 キハチワの洗い
 エラコの汐だき
 ヤナギマツタケ
 ハブ
 サクランボウ
 ゴンズイの輪
 ポッポなます
 ハマゴウ
 かぶつ
解説:「BE-PAL」編集部「THE MAKING OF FIELD NOTE」(白土三平の先生たち・白土三平の食卓)
「白土三平フィールド・ノート」をまとめた単行本第2弾。 連載の内24回分を収録(タイトルが「まえがきにかえて」となった「事故」を含み、「なわしろ網・フグ掬い」を連載時の2回分と数える)。全頁フルカラー。表紙の写真は連載第1回目「浜の野草」に解説付きで掲載されていたもの。 「フグ」のイラストが二点掲載されているが、雑誌発表時に載ったものとは異なる。絶版。
小学館ライブラリー / 小学館
OUTDOOR EDITION
白土三平野外手帳
初版 : 1993年10月20日
定価 : 880円
全221頁
目次

 ホテイシメジ ※「土の味」より
 ポッポなます ※「風の味」より
 エソのさんが ※「土の味」より
 オジボウズ ※「土の味」より
 ゴンズイの輪 ※「風の味」より
 土あけび ※「土の味」より
 かぶつ ※「風の味」より
 イナゴ ※「土の味」より
 ハブ ※「風の味」より
 トゥドゥッ ※「土の味」より
 カクレッ貝 ※「土の味」より
 ヌメリスギタケ ※「土の味」より
 ハマゴウ ※「風の味」より
 はえとり ※「土の味」より

 ドカン ※「土の味」より
 カニコ汁 ※「土の味」より
 金茸・銀茸 ※「土の味」より
 再び金茸について ※「土の味」より
 肉 ※「土の味」より
 ウマヅラのタタキ ※「土の味」より

 ボラの火取り ※「土の味」より
 ヒジキ ※「風の味」より
 行者ニンニク ※「風の味」より
 シビレなます ※「風の味」より
 フグ ※「風の味」より
 突っつき網 ※「土の味」より
 ナマダの茶漬け ※「風の味」より
 板サンガ ※「風の味」より
 タレ ※「土の味」より
 なわしろ網・フグ掬い ※「風の味」より

 ヤマンモン ※「土の味」より
 石焼き ※「風の味」より
 イタドリの虫 ※「風の味」より
 エラコの汐だき ※「風の味」より
 馬糞石 ※「風の味」より
 ヤナギマツタケ ※「風の味」より
 電気クラゲ ※「風の味」より
 クモ合戦 ※「風の味」より
 サクランボウ ※「風の味」より
 星鮫の水なます ※「土の味」より
 ネマガリタケ ※「風の味」より
 キハチワの洗い ※「風の味」より
解説6頁:毛利甚八
上の単行本2冊をまとめた内容で新書版サイズでの再発売。連載の内43回分を収録。各単行本のまえがきと、「土の味」に収録の「ソレソレ」「クサジィ」は再収録されなかった。 写真はほとんどカラーではなくなり、数も減っている。白土本人の写る写真も減り、「フグ」の毒にあたった時の様子を描いたイラストも無くなっている。 しかし、上記単行本には収められていない(雑誌連載時の)写真が使用されていたりと、ただの縮小本とは言い切れない面もある。 表紙の写真とその下の解説文は単行本「土の味」内の「白土三平の道具」に載っていたもの。「フグ」最後の■注は編集部によるもの。絶版。
人の心に潜む冬虫夏草
掲載 : KAPPA SCIENCE「キノコの不思議」森毅編/光文社 (1986年9月30日発行)
白土三平が寄稿をしている珍しい本。森毅によるあとがきにその理由が述べてある「今、なぜか、キノコの時代なのだ。 その証拠に、「なんでもいいから、キノコについて書いてください」と依頼すると、かなり筆の重い人までが、「うん、キノコについてなら」と、なぜかみな引きうけるのだ。 もっとも、原稿が来なかったり、いくらかあぶなかったりは、よくあることだが、あきらめかけると、「いや、キノコについてだけは書く」というありさま。 この、キノコへの思いのひろがりは、ただごとではない」。 白土三平のものは「心に潜む冬虫夏草」というタイトルの全9頁。 その中で「1 目くらまし」「2 モドキ」「3 共生」「4 聖水」「5 冬虫夏草」と5つに章を分けている。 キノコを育てようとした少年の頃の思い出や、長野での擬態毒菌の中毒例など経験から地球上の人間、その歴史をよむ文章が書かれている。 人形劇団時代にテレビ局のモニタで狂言「菌」を観た影響は、初期からの白土作品内に大きな影響を与え、それは三本シメジなどユーモア的でありながら、忍者の心の部分の表現にも食い込んでいる。 白土作品『カムイ外伝』第19話「りんどう」で忍犬アカの快復表現にキノコを使用し、逆に次の第20話「憑移し」でアカが自身の命を奪う油断的失敗の予兆をズタズタのキノコで表現している部分も それだろう。私は『イシミツ』第3話「冬虫夏草の巻」で子供にキノコが生えるストーリーを漫画的な観点で受け入れていたが、 その彼の追っていたものが人間に潜む深い心的なものであり、そういった結果の表現だとは全く気付いていなかった。 人の心の中に寄生する見えない冬虫夏草、その存在と力に気づいた時、人は何をするべきか、0の忍者も人の中のキノコだったのだなと今更ながらに思う。 この本は1996年に光文社文庫で再発売したが、共に絶版。
漁師包丁と海女道具
掲載誌 : ビーパル特別増刊「発見ブック」1991年4月30日号/小学館 (1991年3月28日発売)
全5頁。「伝統道具フィールド・ワーク」内。この年白土59歳。構成:毛利甚八、撮影:和田悟。 月刊誌「ビーパル」1991年5月号(No.119)の巻頭特集「取材の合い間に"春探し"」には、本編に使われていない白土の写った写真が一枚掲載されている。
民俗用具を使う
掲載誌 : 月刊誌「サライ」1991年5月2日号/小学館
全1頁。特集「歴史と遊ぶ」の講座六として掲載。 「カムイ伝第二部」について「今までの『カムイ伝』の舞台はすべて架空の土地でしたが、今度は実際に江戸時代の干拓によって生まれた村を基に物語を創作することにしました」との発言がある。
竹の道具
掲載誌 : 月刊誌「サライ」1993年4月15日号/小学館
全2頁。特集「竹のある暮らし」内に「白土三平インタビュー」として掲載。この年白土61歳。
白土三平の好奇心 (全38回)
掲載誌 : 別冊ビーパル「ラピタ」1995冬-月刊誌「ラピタ」1999年3月号(No.39)/小学館 ※内休載5回
白土の連載エッセイ第2弾。 内8回分が「白土三平フィールド・ノート」の再掲載。 内容は海辺での生活体験を書いた「白土三平フィールド・ノート」とは異なり、その生活によって自分を見つめ直すといったものに変化している。 食べ物(動植物)の話にとどまらず、生い立ちから家族、出会い、漫画のことなど自伝的要素がある。 全2冊で単行本化されたが、第30回から第38回までの後半9話分が単行本未収録。 単行本は内容、写真共基本的に全く同じであるが、単行本化の際文章を細かい部分まで校正し直している。 単行本の詳細については下に載せる。
回数 小題 脱稿日 枚数 掲載号 備考 収録単行本
第1回デーガン (アブラ桐)1994年10月18日全5頁1995冬 ※1994年12月20日発行別冊ビーパル「ラピタ」11-4
第2回スス飯 (香茸)1995年1月8日全5頁1995春 ※1995年4月20日発行別冊ビーパル「ラピタ」21-2
第3回コゴ (ヒザラガイ)1995年5月16日全6頁1995夏 ※1995年7月20日発行別冊ビーパル「ラピタ」31-3
第4回サマツ (モミ茸)1995年8月5日全5頁1995秋 ※1995年10月20日発行別冊ビーパル「ラピタ」41-5
第5回フジサン (マツバ貝・カサ貝)1995年10月全5頁1996年1月創刊号(No.1)月刊誌「ラピタ」 ※1995年11月30日発売1-7
第6回寒ナマダの干物1995年11月全5頁1996年2月号(No.2)月刊誌「ラピタ」 ※1995年12月27日発売1-6
第7回カジカ1995年12月全5頁1996年3月号(No.3)1-1
第8回牙ものまわし (一)1996年1月全4頁1996年4月号(No.4)1-8
第9回牙ものまわし (二) メルチョ1996年2月全5頁1996年5月号(No.5)1-9
第10回ケジャン (一) 蟹漬け1996年3月全3頁1996年6月号(No.6)2-3
第11回コガネ1987年11月全3頁1996年7月号(No.7)※「ビーパル」1988年1月号の再掲載1-11
第12回飯だこポッポ1988年1月全3頁1996年8月号(No.8)※「ビーパル」1988年3月号の再掲載1-12
第13回ス貝1987年10月全3頁1996年9月号(No.9)※「ビーパル」1987年12月号の再掲載2-1
第14回舞茸1987年12月全3頁1996年10月号(No.10)※「ビーパル」1988年2月号の再掲載2-2
第15回ケジャン (二) 蟹漬け1996年8月全5頁1996年11月号(No.11)2-4
第16回ケジャン (三) 蟹漬け1996年9月全5頁1996年12月号(No.12)2-5
第17回ハナフイ (アカクラゲ)1996年10月全3頁1997年1月号(No.13)2-6
第18回うみようじん (アメフラシ)1996年11月全5頁1997年2月号(No.14)2-7
第19回チンチン釣り1986年1月全3頁1997年3月号(No.15)※「ビーパル」1986年3月号の再掲載2-8
第20回竹輪1997年1月全5頁1997年4月号(No.16)2-9
第21回キンコナマコ (珍味其の一)1997年2月全5頁1997年5月号(No.17)2-10
第22回狸汁1997年3月全5頁1997年6月号(No.18)1-10
第23回木株のイロリ1997年4月全5頁1997年7月号(No.19)2-11
第24回ナマコ茶漬け1997年5月全5頁1997年8月号(No.20)2-15
第25回ガワ1986年12月全3頁1997年9月号(No.21)※「ビーパル」1987年2月号の再掲載2-12
第26回ウシブテ1985年12月全3頁1997年10月号(No.22)※「ビーパル」1986年2月号の再掲載2-13
第27回アミタケ1987年2月全3頁1997年11月号(No.23)※「ビーパル」1987年4月号の再掲載2-14
(休載)1997年12月号(No.24)
第28回ウンラン (海蘭)1997年10月全3頁1998年1月号(No.25)1-13
第29回不明菌 (クロカワハリタケ)1997年11月全5頁1998年2月号(No.26)2-16
第30回ニタリ1997年12月全5頁1998年3月号(No.27)内容:銀茸のニセモノ・毒・擬態的現象未収録
(休載)1998年4月号(No.28)
第31回ブダイの粕漬け1998年2月全5頁1998年5月号(No.29)内容:ダイモン桶・ブダイの粕漬け未収録
第32回ツボ汁1998年3月全5頁1998年6月号(No.30)内容:終戦時の骨汁・サザエのツボ汁未収録
第33回浜大根 (ハマダイコン)1998年4月全5頁1998年7月号(No.31)内容:昭和20年代前半と野草未収録
第34回黒鯛1998年5月全5頁1998年8月号(No.32)内容:黒鯛釣り・素潜りの魚突き未収録
(休載)1998年9月号(No.33)
第35回ガンギの水なます1998年全4頁1998年10月号(No.34)内容:消え行くガンギエイの水なます未収録
第36回マタタビ1998年8月全4頁1998年11月号(No.35)内容:マタタビを猫に与える・猿酒未収録
第37回石の爪1998年9月全5頁1998年12月号(No.36)内容:金縛りの経験・幻の化石未収録
(休載)1999年1月号(No.37)
(休載)1999年2月号(No.38)
第38回夜光貝1998年12月全6頁1999年3月号(No.39)内容:夜光貝で擬似鉤(角)を作る未収録
収録単行本の「1」は単行本第1巻の「カムイの食卓」、「2」は第2巻の「三平の食堂」を指す。
単行本との差異
※第1回最終頁掲載の白土氏近影写真が単行本に未収録。これは単行本「土の味」表紙写真の別カット。
※第2回最終頁掲載の白土氏近影写真が単行本に未収録。これは単行本「カムイの食卓」著者紹介写真の別カット。
※第3回バフンウニ笊写真キャプションの一部「大きめの石を起こすとその裏側についているので捕るのは簡単である」が単行本に未収録。
※第15回・第16回の参考文献記述部分が単行本では入れ換わってしまっている。(ミス)
※第17回白土氏初の水中写真「クラゲ」のキャプション「撮影データ/ニコノスRS50ミリマクロAF・F2.8・プロビア400」が単行本に未収録。
※第21回でのホヤの写真が単行本に未収録。(ミス?)
※第23回、写真4枚(スズメ焼き・トックリ・イサキ・燻製造りにおける一斗缶内部の様子)が単行本に未収録。
※第28回でのウンラン群生の引いた写真(一部を拡大した写真は雑誌・単行本共に収録)が単行本に未収録。
Lapita Books / 小学館
白土三平の好奇心 1
カムイの食卓
初版 : 1998年4月1日 (3月10日発売)
定価 : 1600円
全144頁
目次
まえがき
 カジカ
 スス飯
 コゴ
 デーガン
 サマツ
 寒ナマダの干物
 フジサン
 牙ものまわし
 メルチョ
 狸汁
 コガネ
 飯だこポッポ
 ウンラン
解説:「ラピタ」編集部「三平の取材ノートから」
「白土三平の好奇心」をまとめた単行本第1弾。 連載の内13回分を収録。写真は全てフルカラーで収録。2008年に絶版。
Lapita Books / 小学館
白土三平の好奇心 2
三平の食堂
初版 : 1998年4月1日 (3月10日発売)
定価 : 1600円
全144頁
目次
 ス貝
 舞茸
 蟹漬け1
 蟹漬け2
 蟹漬け3
 ハナフイ
 うみようじん
 チンチン釣り
 竹輪
 キンコナマコ
 木株のイロリ
 ガワ
 ウシブテ
 アミタケ
 ナマコ茶漬け
 不明菌
解説4頁:毛利甚八
「白土三平の好奇心」をまとめた単行本第2弾。 連載の内16回分を収録。写真は全てフルカラーで収録。2008年に絶版。
劇画の巨匠・白土三平さんと釣り忍法対決
掲載誌 : 月刊誌「ビーパル」2000年7月号(No.229)/小学館
全5頁。連載「Fishing with SUSAN」のゲスト。日本初の釣りながらインタビューらしい。世の中の流れを読んで作品を構築している旨や、かつて社会主義の崩壊を予想して描いたのがバッコス(1976-1978)だとも語っている。インタビュアーのスーさんは、かつて釣りバカ日誌ハマちゃんのモデルとして有名だったBE-PAL編集長の黒笹慈幾さん。
涸沼で楽しむ「風流江戸前釣り」
掲載 : メール配信「airBE-PAL」第151号/小学館 (2003年10月3日配信)
白土が加わった茨城県涸沼川での釣行。写真がある。
※サイト閉鎖 : http://www.airbepal.com/bn/10509172607900/1065170143.html
奥利根湖、絶景の「2倍紅葉」
掲載 : メール配信「airBE-PAL」第168号/小学館 (2003年10月20日配信)
白土が加わった利根川最源流奥利根湖(矢木沢ダム)での紅葉見物。写真がある。
※サイト閉鎖 : http://www.airbepal.com/bn/10509172607900/1066643802.html
今年はイイダコ、まだまだイケます!
掲載 : メール配信「airBE-PAL」第571号/小学館 (2004年11月26日配信)
白土が加わった千葉県富津の乗合船川崎丸での釣行(2004年11月17日)。写真がある。
※サイト閉鎖 : http://www.airbepal.com/bn/10509172607900/1101291380.html
知られざる房総の漁師料理ゴンズイの味噌汁
掲載誌 : 月刊誌「ビーパル」2005年5月号(No.287)/小学館
全1頁。特集「野食を極める」内。この年白土73歳。
房総の仙人・白土三平さんに海釣り入門
掲載誌 : 月刊誌「ビーパル」2005年6月号(No.288)/小学館
全2頁。「月刊雑魚釣りニュース」内。
腰痛快癒祝賀ハゼ釣り大会in涸沼
掲載 : ブログ「B級田園生活日記」2007年10月24日付記事/かくまつとむ
白土が加わった釣行。写真がある。
※サイト閉鎖 : http://country.b.station50.biglobe.ne.jp/200710/article_9.html
白土三平、刃物を語る
掲載誌 : 月刊誌「ビーパル」2009年9月号(No.339)/小学館
全4頁。この記事に「カムイ外伝-再会-」の情報が初めて載る。
伝説の漫画家は"生きる"実践家
掲載誌 : 週刊誌「週刊プレイボーイ」2011年1月17-24日合併号(No.3-4)/集英社 (2011年1月7日発売)
全3頁。連載「藤原新也の書行無常」第19回「風狂」漫画家・白土三平。囲炉裏を囲む様子やイノシシを捌く写真がある。藤原とは以前にも2005年の「本の窓」誌上において対談している。白土の近況としては2010年10月発売の「季刊d/sign デザイン」第18号誌上にも四方田犬彦によるちょっとした報告がある。
白土三平×藤原新也
掲載誌 : 季刊雑誌「kotoba」2011年春号/集英社 (2011年3月5日発売)
全8頁。藤原との対談から白土の言葉を抽出した見開き二頁の「酔言」や、藤原のエッセイ「七面鳥」からなる。先に「週刊プレイボーイ」に載った写真を含む。
※単行本の総頁数は奥付けの頁までのもの。