野犬
作品解題
※初出扉

雑誌「ビッグコミック」1968年4月創刊号(小学館)に巻頭カラー(二色カラー4枚付き)で発表された作品。全36枚。脱稿日は初出時に「1963.7」と入る。初出から内容部分の変化は無い。 単行本の扉絵も全て初出時と同じ。 元々は雑誌「ボーイズライフ」1963年9月号に「三平劇場」第6回用として初出掲載される予定だったが、 「主人公が自殺する」という理由で掲載が見送られた経緯をもつため、執筆から発表までに約5年がかかっている。

創刊号掲載の漫画作品(掲載順)
・「白土三平異色短編シリーズ」第1話「野犬」白土三平
・「地球を呑む」第1回「主題のための序章」手塚治虫
・「佐武と市捕物控」其の壱「隅田川物語」石森章太郎
・「水木しげる世界怪奇シリーズ」第1話「妖花アラウネ」水木しげる
・「捜し屋はげ鷹登場!!」第一話「ラウンド10に弔いの詩を」さいとう・たかを

単体の作品なので続編は存在しないが、雑誌「ビッグコミック」1968年6月号(第3号)P181「編集室から」内にある「「野犬」も、近く発表される第二部、第三部と、あわせて評価されるでしょう」という記述が気になる。