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復刻名作漫画シリーズ/CR |
復刻名作漫画シリーズ こがらし剣士 全1巻 初版 : 2007年12月2日 定価 : 1995円 全130頁(原本は128頁) |
収録作品名 こがらし剣士 |
第1巻(初版2007年12月2日/2007年11月27日発売):小冊子付 |
画業50年記念出版の第1弾。1957年に発行されたB6貸本単行本の復刻。この作品は白土三平のデビュー作で、「画業50年」というのはこの作品発刊の年から数えている。1959年に「忍者無双」というタイトルで若草書房から同じくB6貸本で再発行されて以来全く復刻されていなかったもの。貸本の完全復刻であるので、もちろん原稿からの復刻ではない。カバーを裏返せば原本カバーの再現になっている。 |
付属の小冊子について
権藤晋による寄稿文「闘いのイメージ」が収録された小冊子が付加されている。寄稿文中、「からすの子」「消え行く少女」は「甲賀武芸帳」執筆中に発表されたような記述があるが、この2作品は次年に発表されたものである。下の「忍者街道」第1巻中の同氏寄稿文にも同じものが見受けられる。権藤晋はつげ義春作品に詳しい。結末につげ記述が入り込んでいるのはそのためだ。 |
原本との比較
→ 別頁に記載 |
復刻名作漫画シリーズ 忍者街道 全2巻 初版 : 2007年12月22日 定価 : 各1995円 全130頁(原本は128頁) |
収録作品名 第1巻 忍者対決 流星 第2巻 生ける死屍 秘剣岩砕き 地獄から来た少女 |
第1巻(初版2007年12月22日/2007年12月17日発売):小冊子付
第2巻(初版2007年12月22日/2007年12月17日発売):小冊子付 |
画業50年記念出版第2弾。1959年発行のB6貸本単行本全2巻の完全復刻。初出以来全く復刻されていなかった作品5編を収録。カバーを裏返せば原本カバーの再現となるが、その復元背表紙の「街」の右側が丁になっているミスあり。 |
付属の小冊子について
第1巻小冊子には四方田犬彦による寄稿文「生と死の際どい境界」と権藤晋による寄稿文「アウトサイダーとしての忍者」が、第2巻小冊子には宮岡蓮二による寄稿文「一九五九年『忍者街道』から『忍者武芸帳』へ」が収録されている。 |
復刻名作漫画シリーズ 嵐の忍者 全3巻 初版 : 2008年3月2日〜2008年4月9日 定価 : 各1995円 全130頁(原本は128頁) |
収録作品名 嵐の忍者 |
第1巻(初版2008年3月2日/2008年2月26日発売):小冊子付
第2巻(初版2008年3月19日/2008年3月14日発売):小冊子付 第3巻(初版2008年4月9日/2008年4月4日発売):小冊子付 |
画業50年記念出版第3弾。1959年発行のB6貸本単行本全3巻の完全復刻。初出以来全く復刻されていなかった長編作品。カバーを裏返せば原本カバーの再現になっている。 |
付属の小冊子について
第1巻小冊子には武田巧太郎による寄稿文「初めての一揆描写からの加速」が収録されている。ちなみに貸本「甲賀武芸帳」の「百姓」単語登場は第1巻P101、第2巻P8、第3巻P14、第5巻P13、第6巻P26、第7巻P56の計6箇所、引用文は豪華愛蔵版「忍者武芸帳」第2巻(1983年)月報、「白土三平選集」第4巻(1970年)寄稿、草森紳一(1938.2-2008.3)著「マンガ考」(1967年/コダマプレス)から採っている。「マンガ考」のものは月刊誌「美術手帖」1964年4月号インタビューの再掲載であるので、「1967年にこう回想している」の記述は間違い。第2巻小冊子には夏目房之介による寄稿文「『忍者武芸帳』直前の過渡期的楽園」が収録されている。蛇足だが「10冊の貸本を描き」という記述は、「『甲賀武芸帳』8巻など」と書かれてはいるが「こがらし剣士」「死霊」「黄金色の花」の3冊と「甲賀武芸帳」7冊分、計10冊の発刊を指している。第3巻小冊子には呉智英による寄稿文「衝撃の白土体験」が収録されている。 |
原本との比較
第3巻P3のコマ、ゴミと間違えたのかこの復刻本では土丸の目が消されている。 ※第3巻P3、左が復刻本、右が復刻元本より |
復刻名作漫画シリーズ 黄金色の花 全1巻 初版 : 2008年6月3日 定価 : 1995円 全130頁(原本は128頁) |
収録作品名 黄金色の花 |
第1巻(初版2008年6月3日/2008年5月29日発売):小冊子付 |
画業50年記念出版第4弾。1958年発行のB6貸本単行本完全復刻。初出以来全く復刻されていなかった作品。カバーを裏返せば原本カバーの再現になっている。 |
付属の小冊子について
小冊子には池内紀による寄稿文「剣客見習いのころ」が収録されている。 |
復刻名作漫画シリーズ 死神剣士 全1巻 初版 : 2008年7月29日 定価 : 1995円 全130頁(原本は128頁) |
収録作品名 死神剣士 |
第1巻(初版2008年7月29日/2008年7月24日発売):小冊子付 |
画業50年記念出版第5弾。1959年発行のB6貸本単行本完全復刻。この作品は1972年に「少年漫画劇場」第6巻にて一度原本から復刻されている。カバーを裏返せば原本カバーの再現になっている。 |
付属の小冊子について
小冊子には森秀人による寄稿文「白土漫画とわたし」が収録されている。 |
復刻名作漫画シリーズ 単行本未収録傑作選 鬼 全1巻 初版 : 2008年9月29日 定価 : 2100円 全263頁 |
収録作品名 鬼 (誕生の巻) ※全49枚、初出のカラー口絵1枚付 いささか感ずるところ ※全32枚、再掲載貸本からの復刻(初出もカラー版ではない) 殺生小屋 ※全22枚、初出のカラー版 死刑執行 ※全16枚、再掲載のカラー版(初出はカラー版ではない) 狼煙 ※全30枚、初出のカラー版 雨を呼ぶ男 ※全35枚、初出のカラー版 狐塚 ※全64枚、再掲載貸本からの復刻(初出のカラー版ではない) |
第1巻(初版2008年9月29日/2008年9月24日発売):寄稿3頁/四方田犬彦「大河『影丸伝』に流れ込む渓流」、寄稿4頁/想田四「作品解題」 |
第6弾。A5貸本単行本に発表された7作品を収録した短編集。全て1959年・1960年当時の貸本印刷物より初めての復刻。 |
復刻名作漫画シリーズ 闇の斬剣 全1巻 初版 : 2008年11月1日 定価 : 1995円 全162頁(原本は160頁) |
収録作品名 闇の斬剣 なわぬけ |
第1巻(初版2008年11月1日/2008年10月27日発売):小冊子付 |
第7弾。1959年発行のA5貸本単行本「別冊忍者旋風」の完全復刻。2作品が収録されている。カバーを裏返せば原本カバーの再現になっている。 |
付属の小冊子について
小冊子にはみなもと太郎による寄稿文「あの頃の貸本屋さん」と、長谷邦夫による寄稿文「『闇の斬剣』が世に出た頃」が収録されている。 |
原本との比較
カバー裏は原本カバーを再現したものだが、原本表紙にあったキャッチコピー「すべてを剣に賭て相い争そう宿命の忍者!剣客!たちを非情の筆に描いた時代傑作!」および作者名表記「白土三平」は消してある。 ※原本表紙 |
復刻名作漫画シリーズ 仇討無残帳 全1巻 初版 : 2008年11月1日 定価 : 2205円 全162頁(原本は160頁) |
収録作品名 仇討無残帳 仇討無情 |
第1巻(初版2008年11月1日/2008年10月27日発売):小冊子付 |
第8弾。1959年発行のA5貸本単行本の完全復刻。2作品が収録されている。カバーを裏返せば原本カバーの再現になっている。 |
付属の小冊子について
小冊子には上野昴志による寄稿文「白土三平の世界と出会った頃」が収録されている。 |
原本との比較
完全復刻ではあるが、厚みが大分変わっている。復刻元本に起因することなので仕方ないのだが、カラー頁に印刷のつぶれている箇所があるのが惜しい。 ※原本表紙、原本のP8とP12より比較のため引用 |
復刻名作漫画シリーズ 消え行く少女 全2巻 初版 : 2009年3月30日〜2009年4月26日 定価 : 各1995円 全130頁(原本は128頁) |
収録作品名 消え行く少女 |
第1巻(初版2009年3月30日/2009年3月25日発売):小冊子付
第2巻(初版2009年4月26日/2009年4月21日発売):小冊子付 |
第9弾。1959年発行のB6貸本単行本完全復刻。1999年発行の「白土三平初期異色作選」に続き、2度目の貸本単行本完全復刻版。カバーを裏返せば原本カバーの再現になっている。 |
付属の小冊子について
第1巻付属の小冊子には中野晴行による寄稿文「核兵器の恐怖とマンガ」が収録され、第2巻付属の小冊子には佐藤優による寄稿文「『消え行く少女』が描く社会と現在」が収録されている。 佐藤優による寄稿文では、「優れた作品は、小説、ノンフィクション、漫画という形態にとらわれず、いくつもの解釈(読み方)が可能だ」という言葉をこの作品に当てはめている。 私は佐藤優の書籍にそんなに触れているほうではないが、彼の自伝「私のマルクス」冒頭でマルクスの著作に対しこの言葉を使っていることを知っている(マルクスの著作は彼にとってとても大きな存在である)ので、とても嬉しく思う。 |
復刻名作漫画シリーズ レアミクスコミックス 復刻版 忍者武芸帳 全17巻 初版 : 2009年9月6日〜2010年5月31日 定価 : 第1巻1200円第/第2-17巻1300円 |
収録作品名 忍者武芸帳 |
第1巻(初版2009年9月6日/2009年9月1日発売):付加なし
第2巻(初版2009年10月31日/2009年10月26日発売):付加なし 第3巻(初版2009年10月31日/2009年10月26日発売):付加なし 第4巻(初版2009年12月1日/2009年11月26日発売):付加なし 第5巻(初版2009年12月1日/2009年11月26日発売):解説3頁(豪華愛蔵版第2巻月報の再録)、寄稿4頁/中条省平「「生存」への根源的なまなざし」 第6巻(初版2009年12月31日/2009年12月26日発売):付加なし 第7巻(初版2009年12月31日/2009年12月26日発売):解説5頁(BCSP「白土三平」の抄録)、寄稿3頁/崔洋一「一揆の土の香り-『影丸伝』の衝撃」 第8巻(初版2010年1月31日/2010年1月26日発売):寄稿3頁/崔洋一「闘争のただ中に輝いた『影丸伝』への追想」、寄稿4頁/中野晴行「貸本マンガの最期に咲いた花」 第9巻(初版2010年1月31日/2010年1月26日発売):付加なし 第10巻(初版2010年3月3日/2010年2月26日発売):寄稿7頁/毛利甚八「父・岡本唐貴と忍者武芸帳 影丸伝 (前編)」 第11巻(初版2010年3月3日/2010年2月26日発売):寄稿6頁/想田 四「貸本マンガにみる『忍者武芸帳』の影響」 第12巻(初版2010年3月31日/2010年3月26日発売):寄稿7頁/毛利甚八「父・岡本唐貴と忍者武芸帳 影丸伝 (後編)」 第13巻(初版2010年3月31日/2010年3月26日発売):付加なし 第14巻(初版2010年5月1日/2010年4月26日発売):付加なし 第15巻(初版2010年5月1日/2010年4月26日発売):付加なし 第16巻(初版2010年5月31日/2010年5月26日発売):寄稿4頁/出久根達郎「初期の愛読者」、寄稿4頁/深作健太「影丸伝-受け継がれるもの-」 第17巻(初版2010年5月31日/2010年5月26日発売):付加なし |
第10弾。発表50周年記念出版。貸本単行本「忍者武芸帳」の原本からの初復刻。オフィシャルサイトから全巻を予約すると、毎月送料無料で自宅に届く。これまでの小学館クリエイティブの白土三平初期作品復刻と違うのは、原本A5判が四六判になったことと、カバー裏が貸本時のものの再現でないこと(原本表紙はカバー袖に載る)で、それ以外は今まで通りの完全復刻。
お薦めは後になってほぼ全ての頁が描き直された第2巻と、貸本時オール二色カラーだった第10巻。
コピーの「カラー384ページを含め原本から初復刻」というのは巻頭カラー16頁×16冊と、第10巻のオール二色カラー128頁の合計を指している。
この本は漢数字以外総ルビなので、子供にも読みやすいと思う。第1巻P110「行方」のルビ「ゆくえ」が「ゆくへ」にあえて直してある。間違った格助詞「え」を全て「へ」に変える過程で混乱してついつい直してしまったのだろうか。案の定第1巻P223の「つんぼか」は「聞こえないのか」に変わっている。
この作品は、「全部ではないがほとんどの元原稿が残っている作品」だ。にもかかわらずこれは当時の印刷物「原本」の復刻。つまり使われている素材は全てかつての印刷物である。白土作品に限らず、今まで原稿紛失部分は(しかたなしに)印刷物からの収録、または描き直しという形が常であったように思う。文句なしに「作品」の一番上の位置を占めるのが「元原稿」という考えであった。それとは異なるところの需要の発刊である。表紙画のうち、一部原稿の残っているものは1970年の「完全復元版忍者武芸帳」に収録されている。 |
第1巻購入者特典
第1巻に封入の郵便ハガキに住所名前等を書きポストに入れると、白土のサインが箔押しされた万年筆が貰える。切手を貼らなくてよいので無料。万年筆は9月中旬から申し込み順に自宅発送予定。2009年10月5日に届く。インクが切れた場合、正式な型番といったものは無く類似したカートリッジも多数あるため、実物を文房具店等に持参し適合するカートリッジを紹介してもらうという方法が最善らしい。 ※「復刻版 忍者武芸帳」第1巻購入者特典「著者サイン入り 特製万年筆」 |
全巻購入予約者特典
小冊子「少年剣士 宮本武蔵」が貰える。この特典は12月以降の自宅発送予定。2009年12月27日に届く。作品「少年剣士 宮本武蔵」の初復刻。 ※「復刻版 忍者武芸帳」全巻予約特典小冊子「少年剣士 宮本武蔵」(初版2009年12月25日/非売品)表紙 |
※企画サイト:小学館クリエイティブ特設サイト「復刻版 忍者武芸帳」 ※外部リンク |
復刻名作漫画シリーズ 2年ね太郎 全1巻 初版 : 2010年7月6日 定価 : 2520円 全130頁(原本は128頁) |
収録作品名 2年ね太郎 |
第1巻(初版2010年7月6日/2010年7月1日発売):小冊子付 |
第11弾。1963年発行のA5貸本単行本完全復刻。カバーを裏返せば原本カバーの再現になっている。 |
付属の小冊子について
小冊子には野上暁による寄稿文「"三ちゃん"と呼ばれた青年期の残影」が収録されている。 |
復刻名作漫画シリーズ 完全版 シートン動物記 限定版BOX 初版 : 2010年7月26日 定価 : 8820円 BOX仕様 |
収録作品名
第1冊目(灰色熊の伝記) 灰色熊の伝記 第2冊目(ウォスカと赤頭の子狼 全短編集成) スプリングフィールドの狐 ビリー フェニボンクの山猫 ウォスカと赤頭の子狼 |
第1冊目(初版2010年7月26日/2010年7月21日発売):付加なし
第2冊目(初版2010年7月26日/2010年7月21日発売):寄稿6頁/竹内オサム「生への冷徹で温かい眼差し」 |
第12弾。単行本2冊と小冊子1冊、共箱入り。本編は1993年と1995年に発売された「定本 シートン動物記」全3巻の再発売であり、同じくオールカラー。
1999年発行のSB版第2巻で一部コマ順を逆に直す改稿がおこなわれたが、今回それは反映されていない。
BOXの表には貸本「灰色熊の伝記」上巻口絵初出のイラストと、貸本「シートン動物記1」表紙初出のイラストを使用。
二色カラーで色付けされた原稿でも、「定本 シートン動物記」第1巻の場合巻中フルカラー原稿部分の前後2頁ずつがフルカラーで印刷されていたが、今回の第1冊目「灰色熊の伝記」ではその範囲がその前後10頁分ずつと多くなっている。 同じように第2冊目「ウォスカと赤頭の子狼 全短編集成」では巻中フルカラー原稿部分の前の12頁と後の6頁がフルカラーで印刷されている。二色での印刷部分は赤みがかった発色をしているのでわかりやすい。 なぜこのような印刷なのかというと、これは印刷後に一枚の紙を二つに折って製本しているためだ(つまりフルカラー頁と一部の二色カラー頁がノドの部分で繋がっている)。 第2冊目P134の2、3コマ目は「定本 シートン動物記」第3巻ではなぜかモノクロで印刷されてしまっていた(確信犯?)が、今回のものには色が付いている。 白土は寄稿文内で、「シートン動物記」の評論社版単行本を原作とした旨書いている。 それ以前の「シートン動物記」単行本の内容(訳出部分)は訳者の内山賢次が出版社(白揚社)から制限的干渉(圧力)を受けたものであった。 この内山が身を削って訳し直した戦後の評論社版を白土は漫画化するが、同じように大手雑誌社から内容の改悪を押しつけられそうになる。 その現状に対する感情を白土が年長の内山と共有できたというのも頷けることだ。 |
小冊子「シートン動物記」スケッチ集(全16頁)の内容
表紙: 「定本 シートン動物記」第1巻表紙初出のイラスト P1: 「定本 シートン動物記」第3巻口絵(および裏表紙)初出のイラスト P2: 貸本「シートン動物記2」(1962年8月20日発行/東邦漫画出版社)口絵初出のイラスト P3: 貸本「灰色熊の伝記」上巻(1964年1月15日発行/青林堂)表紙初出のイラスト P4: 貸本「灰色熊の伝記」下巻(1964年2月15日発行/青林堂)表紙初出のイラスト P5: 「定本 シートン動物記」第2巻表紙初出のイラスト P6-7: 「定本 シートン動物記」第1巻口絵(および裏表紙)初出のイラスト P8-12: 描き下ろしモノクロイラスト全5枚 P13-15: 寄稿3頁/白土三平「「シートン動物記」始末記」(2010年5月) P16: 貸本「シートン動物記1」(1961年12月8日発行/東邦漫画出版社)目次頁初出のイラスト 裏表紙: 「定本 シートン動物記」第2巻口絵(および裏表紙)初出のイラスト ※「定本 シートン動物記」全3巻初出のイラストにはもう一枚、第3巻の巻中イラストがあるが、これは今回も同じように巻中に収録されている。 |
復刻名作漫画シリーズ 忍者旋風 未復刻集成 初版 : 2010年9月26日 定価 : 4410円 BOX仕様 |
収録作品名
第1冊目(風の巻) くの一の術 幻妖めくらまし蝶 真田剣流 予告編 第2冊目(炎の巻) 猿飛誕生 鳥人 土左衛門 別冊(富士の天兵) 富士の天兵 |
第1冊目(初版2010年9月26日/2010年9月21日発売):寄稿3頁/なぎら健壱「少年時代の白土三平熱」、寄稿3頁/高取英「白土忍法マンガから学んだこと」
第2冊目(初版2010年9月26日/2010年9月21日発売):寄稿3頁/三宅政吉「貸本屋通いと少年読者のなかの白土マンガ」 別冊:寄稿6頁/想田四「忍者旋風伝」 |
第13弾。全3冊共箱入り。 1959年8月発行のA5貸本単行本「忍者旋風1号(風の巻)」と「忍者旋風2号(炎の巻)」、そして1958年に雑誌「漫画王」の付録本として発表された「富士の天兵」の復刻セット。 第1冊目「風の巻」は原本収録の全3話(「くの一の術」「鬼影城落城」「幻妖めくらまし蝶」)の内、第二話「鬼影城落城」の代わりに1959年末発表の「忍者旋風 真田剣流予告篇」が追加収録されている。 第2冊目「炎の巻」には原本の通り「猿飛誕生」「鳥人」「土左衛門」の3作品が収録されている。 別冊「富士の天兵」はB6サイズで発表された原本をA5サイズで復刻。別冊の内容は冒頭の登場人物紹介頁が省かれているのと、一部「百しょう」という写植を「百姓」に直しているほかは原本と変わらない。 |
「2年ね太郎」「完全版 シートン動物記」「忍者旋風 未復刻集成」3点購入者特典
小冊子「異色短編 仇」が貰える。この特典は「2年ね太郎」「完全版 シートン動物記」「忍者旋風 未復刻集成」に付属の応募券計3枚を切り取り、郵便ハガキに貼り、送ると自宅に発送される。応募締切は当初2011年3月31日(消印有効)だったが、2011年1月14日の小学館クリエイティブサイト内の告知で2011年8月31日(消印有効)に延期となった。2011年1月29日に届く。作品「仇」(1961年)の初復刻。 貸本原本の通りに巻頭のカラー頁4枚も復元されている。作中の言葉狩りは以下だが、丁寧に置換されている。カッコ内の頁数は原本のもの。中綴じ製本で、奥付に発行年月日の記載は無い。 P5(P15):「おいきこえねえのかい?……つんぼかよ……」→「おいきこえねえのかい?……」 P28(P38):「狂ってる……」「きちがいだ……」→「おかしい……」「正気じゃない……」 P32(P42):「きちがいか?……」→「気がふれたか?……」 ※小冊子「仇」(非売品)表紙 |
復刻名作漫画シリーズ 甲賀武芸帳 限定版BOX 全2巻 初版 : 2011年5月28日〜2011年6月29日 定価 : 各7980円 BOX仕様 |
収録作品名
甲賀武芸帳 |
第1巻(初版2011年5月28日/2011年5月23日発売):小冊子付
第2巻(初版2011年6月29日/2011年6月24日発売):小冊子付 |
第14弾。各4冊ずつ共箱入り。 1957年から1959年にかけて刊行されたB6貸本単行本「甲賀武芸帳」全8巻の完全復刻セット。 武田巧太郎による「雑踏をくぐり海へ-白土三平の足跡」前篇・後篇の小冊子が封入されている。 前篇には紙芝居「ミスターともちゃん」第1168回と、四コマ漫画「まもるチャン」第1回が収録されている。 |
購入者特典
今までの白土三平復刻単行本をハガキ(両BOX共に封入)からどれか一冊以上買うと、上述の小冊子「仇」が貰える。応募締切は2011年7月30日(消印有効)。 |
復刻名作漫画シリーズ からすの子 全1巻 初版 : 2011年7月26日 定価 : 1995円 全130頁(原本は128頁) |
収録作品名 からすの子 |
第1巻(初版2011年7月26日/2011年7月21日発売):小冊子付 |
第15弾。1959年発行のB6貸本単行本完全復刻。カバーを裏返せば原本カバーの再現になっている。 |
付属の小冊子について
小冊子には梶井純による寄稿文「原体験と戦後生活の狭間で―『からすの子』に寄せて」が収録されている。 |
キャンペーン
発売と同時に「漫画全巻ドットコム」のサイト上で小学館クリエイティブ復刻版特集第3弾「白土三平」キャンペーンが始まった。『甲賀武芸帳限定版BOX』全2巻と『からすの子』全1巻の計3つをまとめて買うと冊子「少年剣士宮本武蔵」(以前の『復刻版忍者武芸帳』全巻予約者特典)、万年筆(以前の『復刻版忍者武芸帳』第1巻購入者特典)、手ぬぐい(以前の『新装版白土三平選集』全巻予約者特典)が貰える。『甲賀武芸帳限定版BOX』全2巻をまとめて買うだけでも冊子「少年剣士宮本武蔵」と万年筆は貰え、『新装版白土三平選集』を全巻まとめて買っても万年筆と手ぬぐいが貰える。 |
復刻名作漫画シリーズ 源とツグミ 赤目プロ作品集 限定版BOX 全1巻 初版 : 2011年10月1日 定価 : 6300円 BOX仕様 |
収録作品名
源とツグミ 別冊(絵物語サスケ) 絵物語サスケ |
第1巻(初版2011年10月1日/2011年9月26日発売)
別冊:寄稿7頁/想田四「赤目プロ研究」 |
第16弾。全2冊共箱入り。 「週刊少年サンデー」の1969年9月14日号(38号)から12月21日号(52号)まで全15回連載された赤目プロ作品「源とツグミ」の初単行本化。 別冊として、「小学一年生」の1968年9月号から1969年3月号、「小学二年生」の1969年4月号から1969年6月号に全10回連載されたオールカラーの「絵物語サスケ」が付属されている(これも初単行本化)。 「源とツグミ」「絵物語サスケ」ともに印刷物からの復刻。 |
「源とツグミ」連載時との比較 ※頁数は今回の単行本のもの
P62:「あきめくらで」→「字が読めないので」 P169-177:「きちがい」→「うつけ」 ※この写植の全てが、一度も使用されていなかった言葉である「うつけ」に置換されている P221:「いったい、どいうとこさ」→「いったい、どういうとこさ」 P251:「急性のうまく炎」→「急性の病気」 P340:「ふーむ」の文字の内側塗りつぶし P367はP377の次に入っていた頁 ※製本ミス |
※このシリーズは「完全復刻」と銘打って出版され続けているが、細かくいえばもちろん原本とは違う。復刻は原本のスキャンで始まり、修正が加えられ世に出る(この修正にはポリティカル・コレクトネスが含まれる)。原本のスキャンがそのまま書籍となればこれはもう「原本にはあたる必要が無い」と言い切ってもほとんど差し支えないのだが、それがそのまま世に出ているわけではない。修正は自動的になされるものではないので、手を加えた分だけ差異が生まれるというわけなのだが、その部分は公開されていないため、これからも研究者は原本にあたる作業を疎かにできないだろう。 |