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ゴールデン・コミックス/GC
ゴールデン・コミックス
夙流忍法
カムイ外伝
全2巻
初版 : 1966年5月15日〜1966年12月20日
定価 : 第1巻220円/第2巻240円
※全巻表紙描き下ろし
収録作品名
カムイ外伝(第一部) ※全20回中第16回「抜忍」までを収録 → 内訳
第1巻・変移抜刀霞斬り 飯綱落し 雀落し(初版1966年5月15日/1966年5月6日発売):付加なし
第2巻・暗鬼 狂馬 老忍(初版1966年12月20日/1966年12月発売):付加なし
各話扉絵は連載時のものと同じ。連載中の発刊の為、全20話中、前半16話分のみの収録(残りの4話分が未収録)。
第1巻表紙、第4版までは題名が「夙流忍法カムイ外伝」であるのに、第5版以降は「夙流忍法カムイ外伝 1」となっているので、第2巻の刊行に合わせて変えたものと思われる。
第1巻裏表紙カバー袖に収録の作者写真及び作者プロフィール文の掲載場所は、重版本で表表紙カバー袖部分に移る。

第1巻表紙オビのコピー
コミックス新書★第3弾!! まんが界の異色作家、白土三平が画く孤独な忍者カムイの数奇な境遇…夙流の秘法に生きる、抜忍の非情な宿命を見よ!!
第2巻表紙オビのコピー
鬼才白土が描く非情の世界 忍者の掟を破り抜忍となったカムイ!!夙流忍法の秘術にいきる孤独なカムイに追跡者がしのびよる!!見よ死の対決を!!

ゴールデン・コミックスの刊行開始として第1巻は1966年5月6日にさいとう・たかをの「007」2冊と同時発売されており、オビの「第3弾」はそのため。 「007死ぬのは奴らだ」のオビに「コミックス新書★登場!!」、「007サンダーボール作戦」のオビには「コミックス新書★第2弾!!」とある。


※左から第2巻表紙、第5版以降の第1巻表紙、第1巻カバー袖に収録の作者写真
ゴールデン・コミックス
忍者武芸帳
影丸伝
全12巻
初版 : 1966年8月10日〜1967年1月10日
定価 : 第1-4・9-11巻220円/第5-8・12巻240円
※表紙描き下ろし(全巻同じ)
収録作品名
忍者武芸帳
第1巻・風雲の巻(初版1966年8月10日/1966年7月26日発売):あとがき3頁(貸本第1巻の再録)
第2巻・動乱の巻(初版1966年8月10日/1966年7月26日発売):寄稿5頁/高山 英男「幻の名作『忍者武芸帳』」
第3巻・陰の巻(初版1966年9月10日/1966年8月発売):寄稿5頁/阿部 進「あるとき三平、こう言った」
第4巻・怒濤の巻(初版1966年9月10日/1966年8月発売):寄稿4頁/上 笙一郎「白土作品のイメージ」
第5巻・地変の巻(初版1966年10月10日/1966年9月発売):付加なし
第6巻・変幻の巻(初版1966年10月10日/1966年9月発売):付加なし
第7巻・影一族の巻一(初版1966年11月10日/1966年10月発売):付加なし
第8巻・影一族の巻二(初版1966年11月10日/1966年10月発売):付加なし
第9巻・群狼の巻(初版1966年12月10日/1966年11月発売):寄稿6頁/大島 渚「独創的な、影一族のキャラクター」
第10巻・流砂の巻一(初版1966年12月10日/1966年11月発売):寄稿4頁/香川登志緒「忍者武芸帳を、たたえる」
第11巻・流砂の巻二(初版1967年1月10日/1966年12月発売):寄稿4頁/波多野誼余夫「忍者武芸帳にみる型やぶりの作風」
第12巻・風塵の巻(初版1967年1月10日/1966年12月発売):付加なし
「忍者武芸帳」の初の単行本化。表紙画は貸本第1巻(1959年)表紙画と構図は同じであるが描き下ろしのもの。各章扉絵も描き下ろし。 映画「忍者武芸帳」(1967年)の撮影にあわせ原稿を完全なものとし、その撮影終了後の刊行。 紛失原稿部分は貸本印刷物からトレースしている。第1巻に載る「あとがき」は、貸本第1巻に収録の「休憩室・疾風剣について」から文章だけを取り出したもの。 この部分の原稿は紛失したわけではなく、このあとに刊行された「完全復元版 忍者武芸帳」(1970年)には元のままのものが収録されている。 再版本は表紙のカラーが微妙に異なり、印刷会社は大日本印刷から図書印刷に変更されている。再版本のほうが紙の劣化が早い気がする。 最終の11巻と12巻には10巻まで付属の栞紐廃止に代わり、同じ紐素材を使用した紙の栞が封入されている。
ゴールデン・コミックス
カムイ伝
全21巻
初版 : 1967年5月10日〜1971年10月10日
定価 : 各250円
※表紙描き下ろし(全巻同じ)
収録作品名
カムイ伝(第一部) → 内訳
第1巻・夙谷の巻(初版1967年5月10日/1967年4月18日発売):まえがき8行
第2巻・暗流の巻(初版1967年6月10日/1967年5月18日発売):寄稿5頁/草森 紳一「白土作品の残酷とエロチシズム」
第3巻・変移の巻(初版1967年7月10日/1967年6月17日発売):寄稿4頁/長井 勝一「わがはずかしき思い出」
第4巻・乱雲の巻(初版1967年8月10日/1967年7月20日発売):付加なし
第5巻・転生の巻(初版1967年9月10日/1967年8月25日発売):寄稿3頁/林 英 夫「歴史家のみた『カムイ伝』」
第6巻・青嵐の巻(初版1967年10月10日/1967年9月26日発売):付加なし
第7巻・比翼の巻(初版1967年11月10日/1967年10月23日発売):寄稿4頁/王 貞 治「『カムイ伝』の迫力と私」
第8巻・火炎の巻(初版1967年12月10日/1967年11月25日発売):付加なし
第9巻・鬼相の巻(初版1968年1月10日/1967年12月22日発売):付加なし
第10巻・激潮の巻(初版1968年2月15日/1968年2月5日発売):寄稿4頁/香川登志緒「カムイ伝とワーグナー」
第11巻・焦渇の巻(初版1968年3月31日/1968年3月18日発売):付加なし
第12巻・震天の巻(初版1968年5月30日/1968年5月20日発売):寄稿4頁/高山 英男「「泰平」のドラマを描くつらさ」
第13巻・旋渦の巻(初版1968年11月10日/1968年10月22日発売):付加なし
第14巻・蒼惶の巻(初版1969年4月10日/1969年3月29日発売):付加なし
第15巻・狂濤の巻(初版1969年8月15日/1969年7月30日発売):寄稿6頁/石子 順「大河漫画「カムイ伝」の魅力」
第16巻・混淪の巻(初版1970年1月1日/1969年12月25日発売):付加なし
第17巻・移調の巻(初版1970年11月10日/1970年10月28日発売):付加なし
第18巻・荒魂の巻(初版1971年1月20日/1970年12月23日発売):付加なし
第19巻・霧会の巻(初版1971年5月10日/1971年5月1日発売):付加なし
第20巻・勁叢の巻(初版1971年7月30日/1971年7月15日発売):付加なし
第21巻・滄海の巻(初版1971年10月10日/1971年9月28日発売):寄稿38頁・副田義也「自然・歴史・人間」
「カムイ伝(第一部)」の初の単行本化。連載中の刊行。裏表紙画は「月刊漫画ガロ」1966年1月号表紙初出のもの。各章扉絵描き下ろし。 第1巻の表紙オビには「全13巻発行(予定)」と記述があるので、第1巻が刊行された時点で全13巻くらいの長さで物語を終わらせる予定であったことがわかる。同じように「カムイ伝」連載開始と重なる貸本「サスケ」第14巻(1964年10月31日発行)には「白土三平先生が三年もかかる大長編です」との記載がある。
第1巻カバー袖に載る「まえがき」は、「月刊漫画ガロ」1964年11月号の「次号からはじめる作品について」から一部を抜粋したもの。第1巻収録の作者写真とこの「まえがき」はあとに発行された版には収録されていない。

第1巻まえがき
ある村に、ふしぎな怪物が現われた。この片目の巨大な怪物は、ことばを使った。ただ、ひとこと、「カムイ!!」 「カムイ」……これは、この物語の題名である。が、ふかい意味はない。この物語が、何を語り、どのように展開していくか……まだ、だれもしらない。人間は、それぞれ異なった場所において命をえ、いつか人生の海へ合流する。その海は、いつの時代においても、荒れくるい、凪ぐことをしらない……。

※第1巻カバー袖に収録の作者写真
驚くことにこのGC版は40年以上在庫が続いており、新刊書店に置いてあることもある。2007年、小林よしのりが雑誌「ビッグコミック」11月25日号誌上にこのことを素材にした漫画作品「遅咲きじじい」第17話を発表した。内容は、「カミュイ伝」全巻を大人買いし公園で読みだす主人公と、その表紙を見話しかけてきたホームレス(作者自身の一つの分身)との技の掛け合いであり、この回のみを短編として読んでも面白いのでぜひ。
ゴールデン・コミックス
忍法秘話
全8巻
初版 : 1968年4月30日〜1969年2月10日
定価 : 各240円
※全巻表紙描き下ろし
収録作品名
短編集 → 別頁に記載
第1巻・妙活の巻(初版1968年4月30日/1968年4月発売):まえがき5行
第2巻・スガルの巻(初版1968年6月30日/1968年6月20日発売):付加なし
第3巻・無三四の巻(初版1968年7月30日/1968年7月20日発売):付加なし
第4巻・紛忍の巻(初版1968年8月30日/1968年8月発売):付加なし
第5巻・異変の巻(初版1968年9月30日/1968年9月発売):付加なし
第6巻・他心通の巻(初版1968年11月30日/1968年11月発売):付加なし
第7巻・イシミツの巻(初版1969年1月10日/1968年12月発売):付加なし
第8巻・蟷螂の巻(初版1969年2月10日/1969年1月発売):付加なし
59作品を収録。裏表紙画描き下ろし。全作品扉絵描き下ろし。作品によっては初出時の扉の文も収録している。第1巻カバー袖に作者写真と短い「まえがき」を載せている。作者写真は上の「カムイ伝」第1巻のものと同じ。

第1巻まえがき
忍者は、おのれの才能を、最大限に発揮して生きる。忍者社会においては、弱者には死あるのみで、それゆえ、たえず術を琢磨せざるをえない。おのれの才能の、極限に生きる人間。そういう存在として、私は、忍者に、深い関心をいだく。

第1巻収録の「傀儡がえし」はこれ以降「くぐつ返し」というタイトルになり(青林傑作シリーズ26「傀儡がえし」と、文春文庫ビジュアル版「'60年代傑作集 マンガ黄金時代」を除く)、以降全ての単行本に引き継がれる写植ミスが発生する。第4巻収録「子啄木鳥」の脱稿日ミスも、以降全ての単行本に引き継がれる。
「忍法秘話」扉絵の変遷
別頁に記載
ゴールデン・コミックス
カムイ伝第二部
作・構成:白土三平 画:岡本鉄二
全22巻
初版 : 1989年10月1日〜2000年8月1日
定価 : 第1-16巻500円/第17-22巻510円
収録作品名
カムイ伝第二部 → 内訳
第1巻(初版1989年10月1日/1989年8月31日発売):付加なし
第2巻(初版1989年11月1日/1989年9月30日発売):付加なし
第3巻(初版1990年6月1日/1990年4月28日発売):付加なし
第4巻(初版1990年7月1日/1990年5月30日発売):付加なし
第5巻(初版1991年4月1日/1991年2月28日発売):付加なし
第6巻(初版1991年5月1日/1991年3月30日発売):付加なし
第7巻(初版1992年1月1日/1991年11月30日発売):付加なし
第8巻(初版1992年2月1日/1991年12月17日発売):付加なし
第9巻(初版1994年5月1日/1994年3月30日発売):付加なし
第10巻(初版1994年6月1日/1994年4月28日発売):付加なし
第11巻(初版1995年3月1日/1995年1月30日発売):付加なし
第12巻(初版1995年4月1日/1995年2月28日発売):付加なし
第13巻(初版1995年11月1日/1995年9月30日発売):付加なし
第14巻(初版1995年12月1日/1995年10月30日発売):付加なし
第15巻(初版1996年10月1日/1996年8月30日発売):付加なし
第16巻(初版1996年11月1日/1996年9月30日発売):付加なし
第17巻(初版1997年11月1日/1997年9月30日発売):付加なし
第18巻(初版1997年12月1日/1997年10月30日発売):付加なし
第19巻(初版1998年10月1日/1998年8月29日発売):付加なし
第20巻(初版1998年11月1日/1998年9月30日発売):付加なし
第21巻(初版2000年7月1日/2000年5月30日発売):付加なし
第22巻(初版2000年8月1日/2000年6月30日発売):付加なし
表紙画出典
第1巻表紙: 孤猿タテガミ/連載扉
第2巻表紙: 白狼カムイ/連載扉(第14話)
第3巻表紙: 草加竜之進/P86
第4巻表紙: 錦鞘香/連載扉
第5巻表紙: 宮城音弥/P153
第6巻表紙: 草加竜之進/P45
第7巻表紙: 無頼者の牢人/P42
第8巻表紙: 堀田備中守正俊/P121
第9巻表紙: 正助/P160
第10巻表紙: 宮城音弥/連載扉
第11巻表紙: 一太郎/連載扉
第12巻表紙: 袷久里(音弥)/P142
第13巻表紙: 不動/P53
第14巻表紙: 堀田上野介正信/連載扉
第15巻表紙: 草加竜之進/P46
第16巻表紙: 宮城音弥/P44
第17巻表紙: 冬木アヤメ/P15
第18巻表紙: 錦丹波/連載扉
第19巻表紙: 望月佐渡守/P165
第20巻表紙: 風鳴り喜太郎/P196
第21巻表紙: 風鳴り喜太郎/連載扉
第22巻表紙: 望月常陸守/P126
「カムイ伝第二部」の初の単行本化。連載中の刊行。表紙画は連載時の扉絵や作中から採っている。各章扉絵描き下ろし。 1999年に連載再開記念としてビッグコミックスワイド版でも刊行(GC版第20巻までの内容)。全22巻に未収録の最終7話分は「カムイ伝全集[第二部]」の第12巻に収録される。