単行本一覧  [CR] [MFB] [BCSP] [SB] [SS] [SG] [BC] [旧SB] [HC] [KC] [CC] [GC] [KDC] [それ以外]
それ以外
サンデー・コミックス / 秋田書店
忍法十番勝負
横山光輝 他九名共著
初版 : 1966年10月5日
定価 : 240円
全322頁
収録作品名
犬万
目次
一番勝負 / 堀江卓(全32頁)
二番勝負 / 藤子不二雄(全32頁) ※藤子不二雄A
三番勝負 / 松本あきら(全32頁) ※松本零士
四番勝負 / 古城武司(全32頁)
五番勝負 / 桑田次郎(全32頁) ※桑田二郎
六番勝負 / 一峰大二(全32頁)
七番勝負 / 白土三平(全32頁)
八番勝負 / 小沢さとる(全32頁)
九番勝負 / 石森章太郎(全27頁) ※石ノ森章太郎
十番勝負 / 横山光輝(全34頁)
第1巻(初版1966年10月5日)
「冒険王」1964年新年号からの連作の単行本化。大阪城の抜穴の場所が書いてある巻物を奪い合う様子を10人の漫画家が順番に描いたもの。「巻物の奪い合い」ということ以外では個々の作品に関連はなく、最後の横山光輝の作品で抜穴の場所が明らかになる以外は各々自由なストーリーになっている。寄稿やカラー頁は無い。 白土三平の作品(七番勝負)は「犬万」というタイトル。扉絵は雑誌掲載時カラーだったもので、別冊冒険王「忍法十番勝負特集号」(1965年1月20日発行)にもカラーで再掲載された。再掲載誌の巻頭カラー頁(「もくじ」)には写植が上に乗っていないものも掲載されている。
異なる形態での刊行
秋田漫画文庫「忍法十番勝負」全2巻(初版1976年7月20日) ※2冊同時刊行、「犬万」は下巻に収録、小さな作者写真あり
秋田コミックスセレクト「忍法十番勝負」全1巻(初版1988年4月15日) ※P227-「だめだろうなあ」
秋田漫画文庫「忍法十番勝負」全1巻(初版2003年6月10日) ※新装版
筑摩書房
現代漫画 9 白土三平集
編集 鶴見俊輔・佐藤忠男・北杜夫
初版 : 1969年9月20日
定価 : 600円
全389頁
収録作品名
赤目
イシミツ
ざしきわらし
第1巻(初版1969年9月20日/第4回配本):寄稿10頁/鶴見俊輔「死にかわり、生きかわり」、月報4付
灰色の紙ケース入り。本体にビニールカバーが掛かっているものもある。収録作品の発表誌名・脱稿日入りだが、「赤目」第一部に脱稿日ミスあり(P388)。 「イシミツ」の扉絵は全6話全て貸本時の扉絵を使用している。「ざしきわらし」は初出扉を使用。
付属の月報について
付属の月報4には、現代漫画考2「漫画とともに」として長井勝一と鶴見俊輔の対談(1969年8月19日収録)全6頁が載る。
カラー頁の有無
フルカラー:巻頭11頁 / 二色カラー:なし
秋田書店
白土三平選集
編集 尾崎秀樹・大島渚・副田義也
全16巻
初版 : 1969年11月20日〜1971年1月10日
定価 : 各650円
平均404頁
収録作品名
忍者旋風
サスケ → 内訳
真田剣流
剣風記
七方出
無三四
風魔
ワタリ ※全三部中第二部までのみ
第1巻・忍者旋風一(初版1970年12月5日/1970年11月20日第14回配本):月報14付
第2巻・忍者旋風二(初版1970年12月15日/1970年11月30日第15回配本):月報15付
第3巻・サスケ一(初版1969年12月25日/1969年12月5日第2回配本):寄稿9頁/尾崎秀樹「白土三平の歴史認識-白土三平論(その一)」、月報2付
第4巻・サスケ二(初版1970年4月10日/1970年3月25日第6回配本):寄稿8頁/松永伍一「白土三平と血の誘惑」、月報6付
第5巻・サスケ三(初版1970年5月10日/1970年4月25日第7回配本):寄稿10頁/尾崎秀樹「白土三平の歴史認識-白土三平論(その二)」、月報7付
第6巻・サスケ四(初版1970年7月10日/1970年6月25日第9回配本):寄稿10頁/石子順造「視線が織りなす殺人劇」、月報9付
第7巻・サスケ五(初版1970年8月10日/1970年7月25日第10回配本):寄稿11頁/佐々木守「劇画・そのドラマ性について」、月報10付
第8巻・サスケ六(初版1970年9月10日/1970年8月25日第11回配本):月報11付
第9巻・サスケ七(初版1970年10月10日/1970年9月25日第12回配本):月報12付
第10巻・サスケ八(初版1970年11月10日/1970年10月25日第13回配本):月報13付
第11巻・真田剣流一(初版1970年2月10日/1970年1月25日第4回配本):寄稿8頁/森 秀人「白土三平の魅力」、月報4付
第12巻・真田剣流二 剣風記 七方出 無三四(初版1970年6月10日/1970年5月25日第8回配本):寄稿10頁/草森紳一「天上的視野と地上的視野-「真田剣流」の主人公は誰なのか-」、月報8付
第13巻・風魔(初版1971年1月10日/1970年12月25日第16回配本):月報16付
第14巻・ワタリ一(初版1969年11月20日/1969年11月10日第1回配本):寄稿9頁/副田義也「支配と抵抗-白土三平「ワタリ」小論」、月報1付
第15巻・ワタリ二(初版1970年1月10日/1969年12月25日第3回配本):寄稿9頁/石子順造「忍者社会における内ゲバとは何か-「ワタリ」小論-」、月報3付
第16巻・ワタリ三(初版1970年3月10日/1970年2月25日第5回配本):寄稿10頁/村山知義「三平漫画について」、月報5付
月報内容
第1巻月報14:寄稿4頁/船床定男「漫画と劇画と映画」
第2巻月報15:-
第3巻月報2:寄稿4頁/飯沢 匡「画(え)について」
第4巻月報6:寄稿4頁/権藤 晋「白土マンガの女性像について」
第5巻月報7:寄稿4頁/赤瀬川原平「投稿少年のつぶやき」
第6巻月報9:寄稿4頁/佐野美津男「まんがに関する断片的感想」
第7巻月報10:寄稿2頁/水木しげる「真黒な足の裏」
第8巻月報11:寄稿4頁/三浦朱門「劇画ブーム」
第9巻月報12:寄稿4頁/石堂淑朗「劇画寸感」
第10巻月報13:寄稿4頁/石子順造「劇画について思うこと」
第11巻月報4:寄稿4頁/副田義也「「少年マンガ」と「子ども漫画」」
第12巻月報8:寄稿4頁/阪本牙城「漫画よ驕るなかれ」
第13巻月報16:寄稿4頁/森 秀人「開拓者としての劇画作家」
第14巻月報1:寄稿4頁/草森紳一「白土忍法とその「解説」の術」、白土三平プロフィール
第15巻月報3:寄稿4頁/梶井 純「白土作品にみる<子ども>像」
第16巻月報5:寄稿4頁/斉藤 憐「白土三平の「劇画」の手法は?」
黄緑色の紙ケース入り。本体にはビニールカバーが掛かり、初回のものには紙ケースの上にさらに紙カバーが掛かっている。各巻巻頭に大判の著者近影写真1枚あり。初出記述にミスが多い。 第3巻(サスケ一)P6は新たに描き直されたもので、以降出版のものはこれに同じ(詳細)。通称:選集版。
内容詳細
別頁に記載
カラー頁の有無
フルカラー:なし / 二色カラー:巻頭14頁
双葉社
現代コミック 6 白土三平集
監修 尾崎秀樹・小松左京・野坂昭如
初版 : 1970年2月1日
定価 : 590円
全307頁
 収録作品名
やませ第一部 (大摩のガロシリーズ 1)
やませ第二部 (大摩のガロシリーズ 2)
ガロの復活 (大摩のガロシリーズ 3)
ギバチ (大摩のガロシリーズ 4)
他心通 (大摩のガロシリーズ 5)
言霊 (大摩のガロシリーズ 6)
ガロの宿 (大摩のガロシリーズ 7)
因童 (大摩のガロシリーズ 8)
赤い竹
カムイ外伝(第一部) ※第11回「下人」のみを収録
第1巻(初版1970年2月1日/1970年1月上旬第6回配本):寄稿5頁/尾崎秀樹「歴史に投影された現代人の生き方」
黒い紙ケース、もしくは黒の紙カバー付。本体にビニールカバーが掛かっているものもある。巻頭に著者近影写真1枚あり。この著者近影写真は上の「白土三平選集」第16巻や、下の「完全復元版 忍者武芸帳」内の「白土三平研究」、のちのBCSP「白土三平」(1998年)にも収録される。収録作品の発表誌名・脱稿日入り(P306)。「やませ第一部」と「赤い竹」の扉絵はこの単行本が初出で、以降全て同じ(詳細)。「下人」の扉絵は描き下ろしでこの単行本にしか収録されていないもの。
カラー頁の有無
フルカラー:なし / 二色カラー:巻頭12頁
小学館
完全復元版 忍者武芸帳
全9巻
初版 : 1970年4月25日〜1971年4月20日
定価 : 各690円
収録作品名
忍者武芸帳
第1巻・影丸伝1 白土三平研究(初版1970年4月25日)
第2巻・影丸伝2 影丸伝3(初版1970年6月10日)
第3巻・影丸伝4 影丸伝5(初版1970年7月25日)
第4巻・影丸伝6 影丸伝7(初版1970年11月20日)
第5巻・影丸伝8 影丸伝9(初版1970年12月15日)
第6巻・影丸伝10 影丸伝11(初版1971年1月20日)
第7巻・影丸伝12 影丸伝13(初版1971年2月25日)
第8巻・影丸伝14 影丸伝15(初版1971年3月20日)
第9巻・影丸伝16上 影丸伝16下(初版1971年4月20日)
貸本「忍者武芸帳」全17冊の再現版。2冊ずつを紙の箱に入れ販売。 「白土三平研究」以外に、寄稿文などの付加ものはない。 これは、オリジナル貸本ではなく、1966年刊行のGC版を基にしている。構成を貸本とほぼ同様に再現しているのが売り。 現存していた一部の表紙画や目次頁、貸本第1巻の「休憩室・疾風剣について」を元原稿から収録している。 表紙画は貸本で使用したものを使っているが、第3・12巻は新たに描き直したものを使用し再現している。 違いとして第1巻中扉裏影丸絵の削除、最終巻表紙画の天地逆転、そしてカラー頁はおそらく全て新たに塗ったもの(色指定の元原稿が使われている可能性もあるのかは不明)であり、オリジナル貸本第10巻のような全頁二色カラーだったものにおいても、巻頭16頁フルカラー(残りはモノクロ)で統一されている。 第1巻の刊行予定表によると最終巻の刊行が「12月上旬」になっており、巻が進む毎にそれが先に延びているので少し遅れ気味の刊行だったようだ。
貸本との比較
※貸本「忍者武芸帳」第2巻(1960年)より

※「完全復元版 忍者武芸帳」第2巻内第2巻(1970年)より

※貸本「忍者武芸帳」第10巻(1961年)より

※「完全復元版 忍者武芸帳」第6巻内第10巻(1971年)より
初回版と後出版
この本には定価690円の初回版と定価850円の後出版がある。内容は全く同一だが、初回版の方が箱が丈夫で中の本のカバーもしっかりしている。この2種は箱裏の定価で見分けられる。
「白土三平研究」の内容 (全143頁/カラー頁は無し)
・近影写真1枚目(著者近影) ※KDC「剣風記」(1966年)が初出の写真
・近影写真2枚目(千葉県天羽海岸にて) ※現代コミック6「白土三平集」(1970年)が初出の写真
・近影写真3枚目(千葉県天羽海岸にて) ※ポケットに手を入れ海岸を歩く著者写真
・作品「嵐の忍者」のダイジェスト版(全24頁) ※コマを抄出し文章でその間を補ったもの
・作品「消え行く少女」のダイジェスト版(全28頁) ※コマを抄出し文章でその間を補ったもの
・22人による寄稿文(全81頁)/尾崎秀樹・源氏鶏太・戸川幸夫・三浦朱門・後藤明生・早乙女貢・(鶴見俊輔)・(佐藤忠男)・加太こうじ・藤川治水・石子順三・真鍋博・(大島渚)・高山英男・鈴木志郎康・上笙一郎・波多野誼余夫・林英夫・(いいだもも)・(森秀人)・(副田義也)・八切止夫 ※ほぼ全て1970年の書き下ろしだが、再録の著者名にはカッコを付けた。加太こうじによるものはほぼそのまま『紙芝居昭和史』(1971年7月10日発行/立風書房)に収録されている。
・白土三平略年譜・白土三平作品リスト(全3頁)
カラー頁の有無
フルカラー:巻頭16頁 / 二色カラー:なし
筑摩書房
少年漫画劇場 6 時代劇
少年漫画劇場 8 西部劇
初版 : 1972年3月30日/1971年8月5日
定価 : 各700円
収録作品名
死神剣士
死神少年キム
目次
第6巻
 赤胴鈴之助 / 武内つなよし
 さいころコロ助 / 益子かつみ
 死神剣士 / 白土三平
第8巻
 サボテン君 / 手塚治虫
 弾丸トミー / 杉浦茂
 死神小僧キム / 白土三平
第6巻(初版1972年3月30日/第8回配本):寄稿4頁/新崎智「死神の系譜」、解題1頁/編集部 ※このほかに他作品への寄稿文が3つある
第8巻(初版1971年8月5日/第1回配本):寄稿5頁/長井勝一「三平さんとシートン」、寄稿4頁/鶴見俊輔「西部漫画とその時代」、寄稿4頁/津金沢聡広「解題」 ※このほかに他作品への寄稿文が2つある
懐しの名作復刻シリーズ「少年漫画劇場」全12巻のうち、白土作品が収められているのは第6巻・第8巻の2冊のみ(刊行は第8巻が先)。黄色の紙ケース入り。本体にはビニールカバーが掛かっている。巻頭の口絵以外にカラー頁は無い。「死神剣士」(1959年)は貸本印刷物からの初の復刻であるが、「1957年作品」と間違って記述されている。「死神剣士」の写植は新たなものになっているが、P256とP257の原稿は逆転。
虫プロ商事
COM名作コミックス
カムイ外伝
全2巻
初版 : 1972年9月1日〜1972年10月1日
定価 : 各260円
収録作品名
カムイ外伝(第一部) → 内訳
第1巻・飯綱落しの巻(初版1972年9月1日):寄稿6頁/松田哲夫「白土三平名作紹介」 ※全300頁
第2巻・移し身の巻(初版1972年10月1日/1972年8月25日発売):付加なし ※全316頁
表紙画初出
第1巻表紙:「月刊漫画ガロ」1966年1月号表紙画
第2巻表紙:「週刊少年サンデー」1967年1月8日号(2号)表紙画 ※第19回「りんどう」初出誌
「カムイ外伝(第一部)」全20話を各10話ずつ収録。第1巻の「白土三平名作紹介」は、「甲賀武芸帳」「消え行く少女」「鬼影城落城」「二年ね太郎」「シートン動物記」「ざしきわらし」各作品の内容を2枚分ずつ小さく載せ、1頁ずつ作品のあらすじなどを載せた内容。同社の「COM(こむ)」1968年5月号にも「特集:人気まんが家の初期作品紹介」というタイトル、同じ体裁(1頁に扉・内容1枚ずつと文章)で「仇討無情」が紹介されている。 第1巻表紙画は1968年の「週刊少年サンデー増刊」(8月1日号)表紙にも使用されている。 第2巻表紙画は、背景を第1巻に合わせ渦巻模様にしている。このイラストはアニメ「忍風カムイ外伝」サウンドトラックEP(1969年5月1日発行/東芝レコードTC-1131)にも使用されている。
全1冊版について
この2冊を1冊にまとめた全1冊版(1973年8月1日発行・定価450円)も刊行されている。B5だったサイズは小さくなったが、カラーや寄稿もそのままの縮刷版。 表紙画はGC版「カムイ外伝」(1966年)第1巻表紙画の流用で、アニメ「忍風カムイ外伝」サウンドトラックEP(1969年5月1日発行/東芝レコードTC-1131)や、アニメ「忍風カムイ外伝」サウンドトラックLP(1979年発行/キングレコードSKD(H)2012)先着一万名付録のポスターにも使用されている。
※全1冊版表紙
カラー頁の有無
フルカラー:なし / 二色カラー:巻頭4頁(P3・P6-7・P10)
主婦の友社
ロマンコミック 自選全集
白土三平 スガル
初版 : 1978年9月1日
定価 : 880円
全243頁
収録作品名
スガルの死
目無し
はごろも
カムイ外伝(第一部) ※第8回「九の一」のみを収録
第1巻(初版1978年9月1日)
付加詳細
表紙画:「月刊漫画ガロ」1964年11月号表紙画
口絵1:「月刊漫画ガロ」1965年9月号表紙画「追尾」 ※これのみカラーで収録
口絵2:「白土三平選集」第16巻初出の写真、右上にサイン
口絵3:「週刊少年サンデー」1963年11月3日号 ※「スガルの死」初出扉絵
目次頁の絵:貸本「忍法秘話」第9号(1964年6月30日発行) ※「目無し」初出連載第2回目扉絵
裏表紙カバー袖に「忍に女忍は、存在しない。社会的に、あるいは体力的限界の理由のためか、女が忍となることは不可能とされた。ただ、くの一のみが、あったといわれている。(白土三平)」とあるが、これは「目無し」連載第2回目扉の文章をここにただここに移したもの。「口絵1」以外にカラーの頁は無い。
小学館
小学館ボニマージュ ビッグデラックス 3
画集カムイ伝
初版 : 1978年12月15日
定価 : 680円
全66頁
目次
表紙画集 (全48頁) ※P3-50
連載扉絵集 (全11頁) ※P51-61
白土三平探訪 (全2頁) ※P62-63
白土三平全作品完全リスト (全2頁) ※P64-65
第1巻(初版1978年12月15日)
「カムイ伝」(第一部)連載時の「月刊漫画ガロ」表紙絵全74点(全てフルカラーで収録)と、連載扉絵の内26点を抄出し載せた画集。 全てのイラストにタイトルを付けての収録。 一部のものは雑誌に発表されたそのままではなく、「断首」は新たに描き直されたものが収録されており、「勉強会」「変移抜刀霞斬り」などにも、新たな加筆が見受けられる。 白土の写真入りインタビュー「白土三平探訪」(日光同行取材)と、「白土三平全作品完全リスト」も収録。 小学館発行白土三平単行本広告頁「若ものがいるかぎり、白土作品は新しい」。
描き直し画部分比較
以降単行本に収録されたものは全てこの「画集カムイ伝」に基づく。単行本以外では、 「断首」はラジオCD「カムイ外伝」(1997年)ジャケット裏やDVD「忍風カムイ外伝」第7巻(2000年)ジャケットに使用され、 「変移抜刀霞斬り」はラジオCD「カムイ外伝」ジャケット表やDVD「忍風カムイ外伝」第3巻(1999年)ジャケット、そして「白土三平論」(四方田犬彦)表紙に使用されている。
「断首」
※左:「月刊漫画ガロ」1965年5月号(第9号)表紙より、右:「画集カムイ伝」での描き直し版より
「勉強会」
※左:「月刊漫画ガロ」1965年10月号(第14号)表紙より、右:「画集カムイ伝」での上書き上塗り版より
「変移抜刀霞斬り」
※左:「月刊漫画ガロ」1965年11月号(第15号)表紙より、右:「画集カムイ伝」での上書き上塗り版より
巻末の広告について
巻末の広告は「白土三平フェア」のもので、「全国書店で開催中!」の表記がある。 同じ広告が「週刊ポスト」1978年10月27日号にもあり、そこでは「コミック作家の素顔VOL.1白土三平」と題され、長井勝一・桑田裕・岡本真へのインタビュー記事も掲載されている。 近影写真のみはSG「カムイ伝」第1巻の月報にも載る。 「若ものがいるかぎり白土作品は新しい」のコピーが目を引く。

※「画集カムイ伝」巻末の広告1頁と、「週刊ポスト」1978年10月27日号の同広告見開き2頁
青林堂
青林傑作シリーズ 26
傀儡がえし
初版 : 1979年11月25日
定価 : 1240円
全259頁
収録作品名
ざしきわらし
赤い竹

異変
傀儡がえし
粉忍
無三四
第1巻(初版1979年11月25日)
本体と帯がビニールカバーで圧着されている。丈夫な造りだが、付加ものや内容にカラー頁は無い。「ざしきわらし」内の母親の口が載っているなどしっかり印刷の本。 表紙画は「傀儡がえし」作中コマのもの。
VIZ COMICS / Viz Communications社
The Legend of KAMUI
A GENUINE NINJA STORY
全37巻
初版 : 1987年〜1988年
定価 : USA $1.50/CAN $2.25
収録作品名
カムイ外伝第二部 ※「スガルの島」「剣風」のみを収録
表紙画出典
第1巻表紙:BC「カムイ外伝」第1巻表紙画
第2巻表紙:BC「カムイ外伝」第2巻表紙画
第3巻表紙:BC「カムイ外伝」第3巻表紙画
第4巻表紙:BC「カムイ外伝」第11巻表紙画
第5巻表紙:BC「カムイ外伝」第8巻表紙画
第6巻表紙:BC「カムイ外伝」第13巻表紙画
第7巻表紙:BC「カムイ外伝」第16巻表紙画
第8巻表紙:BC「カムイ外伝」第14巻表紙画
第9巻表紙:BC「カムイ外伝」第15巻表紙画
第10巻表紙:BC「カムイ外伝」第10巻表紙画
第11巻表紙:BC「カムイ外伝」第9巻表紙画
第12巻表紙:BC「カムイ外伝」第12巻表紙画
第13巻表紙:BC「カムイ外伝」第19巻表紙画
第14巻表紙:BC「カムイ外伝」第17巻表紙画
第15巻表紙:BC「カムイ外伝」第18巻表紙画
第16巻表紙:BC「カムイ外伝」第20巻表紙画
第17巻表紙:BC「カムイ外伝」第2巻裏表紙画
第18巻表紙:BC「カムイ外伝」第7巻表紙画
第19巻表紙:BC「カムイ外伝」第10巻裏表紙画
第20巻表紙:BC「カムイ外伝」第8巻裏表紙画
第21巻表紙:BC「カムイ外伝」第19巻裏表紙画
第22-37巻表紙:「カムイ外伝第二部」連載時扉絵 → 右に図示
週刊で刊行された「カムイ外伝第二部」の英語版。日本未発売。第15巻までは1987年発行、第16巻以降は1988年発行。カバーは無く、一冊一冊が薄い。カラー頁も無い。原稿反転で、セリフ・オノマトペなどすべて外国語。第21巻までの表紙はBC版表紙・裏表紙画の流用だが、第22巻以降の表紙は全て「カムイ外伝第二部」連載時扉絵に色を塗ったもの。 VIZ(ヴィズ)社(2005年小プロと合併)は1986年に小学館出資により出来たアメリカの会社で、「コミック・ボックス」1995年1月号記事によるとこの会社出版の初の英語版コミックスがこの「カムイ外伝」と宮崎駿作品「風の谷のナウシカ」、そして小島剛夕作品「子連れ狼」らしい。
「カムイ外伝」の海外版
このあと1990年にこの内「スガルの島」のみが『The Legend of Kamui The Island of Sugaru』全2巻として同じViz Communications社から刊行され、 1999年にこれの新装版『The Legend of KAMUI Perfect Collection』全2巻が刊行された。 「スガルの島」はイタリアの雑誌「MANGA-ZINE」に1991年4月(創刊第1号)から1992年9月まで全15回連載もされ、掲載は第1-3・5-7・9号・10-17号。 1992年の第10号雑誌表紙(BC版第12巻表紙画)、第11号雑誌表紙(BC版第1巻表紙画)を飾っている。
※「The Legend of Kamui The Island of Sugaru」全2巻表紙(1990年10月、12月発行)と、新装版全2巻(1999年3月発行)表紙

スペイン語版単行本
「スガルの島」スペイン語版『La Leyenda de KAMUI LA ISLA DE SUGARU』全7巻は1992年にPLANETA‐DeAGOSTINI社から刊行された。価格は425PTAS(ペセタ)で、約300円。 スペイン語版はアメリカのヴィズ・コミックス社が発行したものではなく、スペインの大手出版社「PLANETA-DeAGOSTINI」(プラネッタ・デアゴスティーニ)から発行されたもの。 同社は現在でも日本マンガのスペイン語版を数多く手がけている。表紙に「VIZ COMICS」の文字があるのは1990年代初頭から中盤にかけて欧州で小学館作品を翻訳出版する場合はVIZ社を 通す必要があり「出版する場合は英語版の版下を使用する。翻訳は英語版からの重訳で行う」との契約条項があった模様。日本語の翻訳者がいなくても作品を出版でき(英語の翻訳の方が簡単である)、またすでに反転させた版下があるので現地での印刷の手間が省ける、というメリットがあったのだろう。なお現在は、できうる限り原典を尊重して日本語から翻訳するように方針が変更されている。右の画像はスペイン語版表紙と、その最終第7巻P83。

スペイン語版表紙画出典
第1巻表紙:BC版「カムイ外伝」第1巻表紙画
第2巻表紙:BC版「カムイ外伝」第2巻表紙画
第3巻表紙:BC版「カムイ外伝」第3巻表紙画
第4巻表紙:BC版「カムイ外伝」第11巻表紙画
第5巻表紙:BC版「カムイ外伝」第8巻表紙画
第6巻表紙:BC版「カムイ外伝」第16巻表紙画
第7巻表紙:BC版「カムイ外伝」第13巻表紙画

ポルトガル語版単行本
1993年4月にスペインの隣の国ポルトガルでも『A Lenda de Kamui A Ilha de Sugaru』全3巻が刊行されている。

ポルトガル語版表紙画出典
第1巻表紙:BC版「カムイ外伝」第1巻表紙画(反転使用)
第2巻表紙:誰が描いたのかわからない半兵衛磔の絵(笑)
第3巻表紙:BC版「カムイ外伝」第12巻表紙画(反転使用)

ドイツ語版単行本
1995年にドイツでも『KAMUI Zufall oder Schicksal』全2巻が刊行されている。Amazon.de
「カムイ外伝」以外の海外出版の単行本
2005年と2006年にSiam Inter Comicsからタイ語版「サスケ」(全16巻)とタイ語版「忍者武芸帳」(全15巻)が刊行されている。2008年にはHazard Edizioniからイタリア語版「赤目」(全204頁)が刊行された。ともに小学館公式のもの。
※イタリア語版「赤目」表紙

「カムイ伝」のフランス語版『KAMUI-DEN』
SG版と同じ全4巻構成。 カナ社の「SENSEI(先生)」というシリーズ。
第1巻:2010年12月3日発売。Amazon.fr
第2巻:2011年6月3日発売。Amazon.fr
第3巻:2011年12月2日発売。Amazon.fr
第4巻:2012年5月4日発売。Amazon.fr
※左からフランス語版「カムイ伝」第1-4巻表紙
小学館
スペシャル カラー コミックス
定本 シートン動物記
全3巻
初版 : 1993年7月20日〜1995年7月20日
定価 : 第1巻3900円/第2-3巻2000円
※表紙描き下ろし(第3巻以外)
収録作品名
第1巻
 灰色熊の伝記
第2巻
 フェニボンクの山猫
 ウォスカと赤頭の子狼
第3巻
 スプリングフィールドの狐
 ビリー
第1巻・灰色熊の伝記(初版1993年7月20日)寄稿4頁/増井 光子「シートン動物記と私」 ※全310頁
第2巻・フェニボンクの山猫(初版1995年4月20日):付加なし ※全136頁
第3巻・スプリングフィールドの狐(初版1995年7月20日):付加なし ※全141頁
表紙画初出
第3巻表紙:貸本「シートン動物記2」(1962年8月20日発行/東邦漫画出版社)口絵
全頁カラーの単行本。第1巻は巻頭14頁と巻中12頁(P155-166)がフルカラー、第2-3巻は巻頭14頁フルカラー、残りは全て赤と黒の二色カラーになっている。第2巻収録の2作品は原稿紛失のため貸本印刷物から復刻されたもの(経緯)であるにもかかわらず、それを全く感じさせないほど丁寧にカラー化されている。カラー化の色塗りはこの単行本発刊のために新たに行われた作業で、貸本時巻頭のカラーとは無関係。このオールカラー版「シートン動物記」は2010年に限定版BOXセットの「完全版 シートン動物記」として再発売している。

第1-2巻の表紙画と口絵(裏表紙画)は描き下ろしのもので、1999年のSB版全2巻にも使用された。第3巻の口絵(裏表紙画)と巻中のイラスト1枚(P52)も描き下ろしのもので、つまり今回1冊につき2枚新たなイラストを描き下ろしている。「ビリー」最終頁下の作品名記述の部分が「-ビリ-」になっている。
青林工芸舎
日本漫画社 『少年少女漫画』 完全復刻版
白土三平初期異色作選
『からすの子』 『消え行く少女 (前・後編)』
初版 : 1999年6月30日
定価 : 15000円
収録作品名
からすの子
消え行く少女
第1巻(初版1999年6月30日):小冊子「白土劇画のはじまり」付
初期2作品の初の復刻。復刻本3冊と小冊子1冊、共箱入り。限定850部。日本漫画社(長井勝一)出版の貸本「少年少女漫画」後期シリーズ15・30・31の計3冊を表紙・カラー頁以下全頁スキャンしたもの。原稿からの復刻ではない。発行元の青林工舎は長井勝一夫人香田明子の会社だが、青林工舎も制作発売協力をしている。 上の書影ではラベルを箱の正面に付けたが、実際のものは右側の蓋の部分に貼ってある。 小冊子の呉智英による寄稿文、朝鮮人の本土への実質強制的な連行、そして苛酷な炭鉱労働に関する内容をも否定しているようにとれてしまう文章が、なんだか不思議で意図的に思える。
小冊子の内容 (全16頁/カラー頁は無し)
・目次(貸本「からすの子」目次頁の背景使用) ※全1頁
・寄稿2頁/鶴見俊輔「国家にのみこまれない劇画」
・寄稿3頁/呉智英「少女マンガ形式の異色作」
・「白土三平完全作品リスト」(1999年6月時点) ※全8頁
・復刻における留意点(原本との差異など) ※全1頁
・奥付(香田明子印・シリアルナンバーなど) ※全1頁
「白土三平完全作品リスト」の誤りについて
初期作品「仇」の頁枚数「38P」が正しくは「30P」、「神隠し」の頁枚数「60P」が正しくは「66P」、「ビリー」の初出「シートン動物記3」が正しくは「シートン動物記2」、貸本「真田剣流1」「掟」の発行日は間違い、貸本「狼小僧3」の存在が抜けていることや、「狼小僧」「フェニボンクの山猫」「赤目」初出記述も違う。「寄生木」「赤目第二部」の脱稿日にもミスがある。 などなどあるが、それまでにあった白土三平リストと比べれば、格段に間違いの少ないものであった。
マンガショップ
MSS vol.183
風の石丸 [貸本版]
全1巻
初版 : 2007年9月2日
定価 : 1800円
全434頁
収録作品名
風の石丸
第1巻(初版2007年9月2日/2007年8月9日発売):「扉絵特選集」付
1960年「週刊少年マガジン」に連載、その直後に刊行された貸本印刷物からの復刻。この作品初の復刻である。1冊に貸本全3巻の内容が収録されている。改稿として、全てのコマ枠を綺麗にそろえているのと、コマ番号の削除、写植を全て入れ替えている。巻末に雑誌連載時扉のほとんどを載せた「扉絵特選集」が付属されている。内容にカラー頁は無い。 カバー袖の文章は貸本第1巻カバー袖に収録されていたもの。貸本第3巻最終頁の文章が削除されてしまったのが惜しい、それにより最終頁の下が空白になっている。 貸本版にはストーリーに欠落がある(詳細)。
秋田書店
新装版 白土三平選集
全16巻
初版 : 2009年7月10日〜2010年2月10日
定価 : 各1575円
収録作品名
サスケ → 内訳
忍者旋風
真田剣流
剣風記
七方出
無三四
ワタリ ※全三部中第二部までのみ
風魔
第1巻・サスケ一(初版2009年7月10日/2009年6月26日発売):付加なし
第2巻・サスケ二(初版2009年7月10日/2009年6月26日発売):付加なし
第3巻・サスケ三(初版2009年8月10日/2009年7月28日発売):付加なし
第4巻・サスケ四(初版2009年8月10日/2009年7月28日発売):付加なし
第5巻・サスケ五(初版2009年9月10日/2009年8月26日発売):付加なし
第6巻・サスケ六(初版2009年9月10日/2009年8月26日発売):付加なし
第7巻・サスケ七(初版2009年10月10日/2009年9月28日発売):付加なし
第8巻・サスケ八(初版2009年10月10日/2009年9月28日発売):付加なし
第9巻・忍者旋風一(初版2009年11月10日/2009年10月28日発売):付加なし
第10巻・忍者旋風二(初版2009年11月10日/2009年10月28日発売):付加なし
第11巻・真田剣流一(初版2009年12月10日/2009年11月26日発売):付加なし
第12巻・真田剣流二 剣風記 七方出 無三四(初版2009年12月10日/2009年11月26日発売):まえがき1頁(KDC版第1巻の再録)
第13巻・ワタリ一(初版2010年1月10日/2009年12月25日発売):付加なし
第14巻・ワタリ二(初版2010年1月10日/2009年12月25日発売):付加なし
第15巻・ワタリ三(初版2010年2月10日/2010年1月28日発売):付加なし
第16巻・風魔(初版2010年2月10日/2010年1月28日発売):付加なし
秋田書店創業60周年記念出版。「白土三平選集」(1969年)のソフトカバー新装版。毎月月末に2冊ずつ刊行。 旧版にあった巻末の寄稿文、月報の寄稿文、これらの再収録は行われていない。 旧版巻頭の大判作者写真はカバー袖に小さく再収録されているが、再トリミングされているものも多く、第5巻の自画像部分の再収録も行われなかった。 旧版にあった初出記述のミスは修正されずにそのまま再収録されている。カラー頁は旧版と同じで全巻ともに巻頭二色カラー14頁。第12巻には新たにまえがきが追加される。頁数は巻頭に1枚追加されているため、全巻とも旧版に+2したものとなっている。通称:新選集版。
特典について
2009年5月22日までに全16巻セットを予約した限定3000人に、手ぬぐい専門店「かまわぬ」(外部リンク)製手ぬぐいをプレゼント。最終巻刊行時発送予定。予約の締め切りはあとに2009年7月15日へと変更される。2010年1月27日に手元に届く。発送ミスで他の人間に届くものと2つ届いたが、電話での指示により着払いで秋田書店販売部に送り返した。あれはきちんともとの予約者の手元に届いただろうか。イラストは「サスケ」章扉絵のもので、キャラクターは縄立術つかいの示現斎。
※手ぬぐい
各巻最後には以下のような文が付加されている。

本文中に一部、差別的な言葉がありますが、身分、階級社会であった時代背景を鑑み、併せて作品のオリジナリティを尊重致しました。読者におかれましては現代と異なる社会制度を把握され、ご理解を頂きたいと思います。

ファンとしては変わっていないのが当然で、変えた部分が重要なわけであるから、「尊重いたしました」ではなく正直に「その内一部は置換してあります」と載せるのが本来の書きかたではないかと思う。これでは台詞を全く変えていないのだと勘違いしてしまうが、実際はしっかりと変えている。手塚治虫の書籍にもこういった文が多く付加されているが、そんなことはなくけっこう台詞を変えている。近年出版された寺山修司の歌集を開くと一部差別表記を変えたとの記述がきちんと載っている。現状こういうところから漫画の「作品」としての捉われかたが分かる。旧版との写植変化を第2巻まで調査したものは別頁に記載している。
講談社
「ガロ」「COM」漫画名作選 1 1964-1970
初版 : 2012年12月6日
定価 : 1344円
全288頁
収録作品名
カムイ伝(第一部) ※第1話のみを収録
目次
P4 白土三平「次号からはじめる作品について」 ガロ64年11月号
P5-102 白土三平「カムイ伝 第一話」 ガロ64年12月号
P103 青林堂「カムイ伝 合本」広告 ガロ68年5月号
P104 手塚治虫「創刊のことば」 COM67年1月号
P105-136 手塚治虫「火の鳥 第一話」 COM67年1月号
P137 著者との一問一答「手塚治虫から『火の鳥』まで」 COM70年1月号
P138 虫プロ商事「火の鳥 黎明編」単行本広告 COM70年1月号
P139-144 手塚治虫「火の鳥 休憩」 COM71年11月号
P145-158 水木しげる「福の神」 ガロ65年12月号
P159 東真一郎・武良茂「ロータリー」 ガロ65年10月号
P160-169 石ノ森章太郎「ジュン 第二話」 COM67年2月号
P170-171 対談 石ノ森章太郎×小松左京「ジュンを語る」 COM68年8月号
P172 章太郎のファンタジィワールド In The World」 COM67年7月号
P173-190 つげ義春「チーコ」 ガロ66年3月号
P191 ガロ臨時増刊号 つげ義春特集 予告 ガロ68年5月号
P192 青林堂「現代マンガ悲歌」「つげ義春の世界」他広告 ガロ71年5月号
P193-215 永島慎二「フーテン 第一話」 COM67年4月号
P216 永島慎二「いいたい放談」「フーテンをすすめるうた」 COM67年10月号
P217-236 辰巳ヨシヒロ「さそり」 ガロ70年2月号
P237-246 松本零士「幽霊世界」 COM69年1月号
P247-278 滝田ゆう「ぎんながし(「寺島町奇譚」第一話)」 ガロ68年12月号
P279 滝田ゆう「まんがを描きはじめたころ」 COM69年7月号
P280-281 虫プロ商事単行本広告 COM68年5月号・71年5・6月合併号
P282 「ガロ臨時増刊号一覧表」 ガロ71年5月号・9月号
P283 青林堂「現代マンガの発見」シリーズ広告 ガロ71年8月号
P284-287 収録作品解題
第1巻(初版2012年12月6日/2012年12月6日発売)
「カムイ伝」初出の巻頭カラーのものが再掲載されるのはこれが初めてであり、第一話「後記」がフルバージョンで収録されるのも単行本では初めてのこと。本の三分の一、約百枚ほどを巻頭の「カムイ伝」第一話が占める。
考察
口絵の片目オオカミは「月刊漫画ガロ」1964年12月号(第四号)表紙からであり、P4は「次号からはじめる作品について」が掲載された1964年11月号(第三号)目次頁をそのままスキャンしたものであった(無修正)。

P5-8の「カムイ伝」第一話カラー部分は初出誌である「月刊漫画ガロ」1964年12月号(第四号)からのスキャン。下の画像のように頁数の数字を変え、「緑の日」という誤植を「緑の目」に修正している。つまりはこの本の「カムイ伝」部分の正しい目次に直してあるということ。

※初出原本との比較

P9-102の「カムイ伝」第一話モノクロ部分は本の巻末「解題」にあるように、初出誌からではなく1967年の「カムイ伝特集号」からのスキャンになっている(「カムイ伝特集号」についてはこの頁を参照)。底本ではP9-12部分は二色カラーであったが、これは赤系統の色をとばした上でのモノクロ掲載になっている。掲載の「カムイ伝」にルビの無い箇所が多くあるため、巻末「解題」の「創刊からしばらくは総ルビがふられていたガロ」という言葉に違和感を持つ人も多いと思うので補足して記すと、これが総ルビでないのは再録本からの収録だからである。P15の欄外にある捕捉の文章は底本に存在していないが、これは初出誌にある「秀百姓とは年貢をおさめられずにつぶれた百姓のこと壁のない地ぶきの家に住まなければならない。」という欄外の文を読みやすくして補ったもの。あとは一部の写植に直しがある。ただ誤字の全てを直しているわけではなく、差分は以下に載せてある部分のみ。

 P24 : 「じぶとい」→「しぶとい」 ※誤字修正
 P32 : 「ダンズリのようは」→「ダンズリのような」 ※誤字修正
 P32 : 「お父の早馳」→「お父の早駆け」 ※誤字修正
 P81 : 「小食である」→「小食である。」 ※句点追加
 P102 : 「すいこうしたのである」→「すいこうしたのである。」 ※句点追加

※ 表記の頁数は全て今回の単行本のもの