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ビッグコミックススペシャル/BCSP　　ビッグコミックスワイド/ワイド版
ビッグコミックススペシャル
ビッグ作家 究極の短編集
白土三平
全1巻
初版 ： 1998年2月1日
定価 ： 1050円
※表紙描き下ろし（自画像）
収録作品名
ざしきわらし
陽忍
七方出
スガルの死
遠当
戦争
野犬
第1巻（初版1998年2月1日/1997年12月19日発売）：寄稿3頁/毛利甚八「白土三平の少年期と作品」、白土三平インタビュー7頁、白土三平プロフィール1頁
小学館発行の雑誌が初出の6作品を収録した本。「七方出」のみは小学館の初出ではない。白土三平インタビュー「ビッグコミックに出会うまで」（構成：西田真二郎）は4章構成（漫画家になったきっかけ/作品の根底に流れているもの/漫画雑誌に移ってから/ビッグコミックとの出会い）。「漫画雑誌に移ってから」内の「ムサシ」というのは「少年剣士宮本武蔵」のこと。
見返しに収録の著者近影写真4枚について
表紙の裏のものから順番に解説すると、写真1枚目は「白土三平選集」第14巻（1969年）写真の別カット、2枚目はKDC「真田剣流」第3巻（1966年）初出の写真、3枚目は「白土三平選集」第8巻（1970年）初出の写真、4枚目は現代コミック6「白土三平集」（1970年）初出の写真。1・2枚目（作品執筆中）は1966年、3・4枚目（海辺）は1970年撮影と思われる。
ビッグコミックスワイド
カムイ伝第二部
作・構成：白土三平 画：岡本鉄二
全10巻
初版 ： 1999年8月1日
定価 ： 各880円
※全巻表紙描き下ろし
収録作品名
カムイ伝第二部 → 内訳
第1巻（初版1999年8月1日/1999年6月27日発売）：付加なし
第2巻（初版1999年8月1日/1999年6月27日発売）：付加なし
第3巻（初版1999年8月1日/1999年6月27日発売）：付加なし
第4巻（初版1999年8月1日/1999年6月27日発売）：付加なし
第5巻（初版1999年8月1日/1999年6月27日発売）：付加なし
第6巻（初版1999年8月1日/1999年6月27日発売）：付加なし
第7巻（初版1999年8月1日/1999年6月27日発売）：付加なし
第8巻（初版1999年8月1日/1999年6月27日発売）：付加なし
第9巻（初版1999年8月1日/1999年6月27日発売）：付加なし
第10巻（初版1999年8月1日/1999年6月27日発売）：付加なし
GC版が第20巻まで発行されている状態のとき、連載再開記念としてその2巻分を一冊にまとめ10冊同時に刊行されたもの。内容に新たな変化は無い。のちに刊行された「カムイ伝全集[第二部]」では第11巻P259までの内容。途中までの収録だが、続刊の刊行はない。上の書影は第10巻のもの。
ビッグコミックススペシャル
決定版
カムイ伝全集
全38巻
初版 ： 2005年11月1日〜2007年4月4日
定価 ： 各1260円
※全巻表紙描き下ろし
収録作品名
カムイ伝（第一部） → 内訳
カムイ伝第二部 → 内訳
カムイ外伝（第一部） → 内訳
七ツ桶の岩 ※[外伝]第2巻に併載
カムイ外伝第二部 → 内訳
カムイ伝全集[第一部] ※緑色
第1巻・誕生の巻（初版2005年11月1日/2005年9月30日配本）：まえがき2頁/白土三平「刊行にあたって」
第2巻・斬首の巻（初版2005年11月1日/2005年9月30日配本）：寄稿4頁/毛利甚八「白土伝 1 父ありき」
第3巻・玉手騒動の巻（初版2005年12月1日/2005年10月28日配本）：寄稿4頁/毛利甚八「白土伝 2 木屑を食べる」
第4巻・谷地湯の巻（初版2005年12月1日/2005年10月28日配本）：付加なし
第5巻・夢の男の巻（初版2006年1月1日/2005年11月30日配本）：寄稿4頁/毛利甚八「白土伝 3 焼け跡にウサギを飼う」
第6巻・八方変現の巻（初版2006年1月1日/2005年11月30日配本）：付加なし
第7巻・雪どけの巻（初版2006年2月1日/2005年12月26日配本）：寄稿4頁/毛利甚八「白土伝 4 布団をかついで下町へ」
第8巻・蔵六屋敷の巻（初版2006年2月1日/2005年12月26日配本）：寄稿4頁/毛利甚八「白土伝 5 左翼少年と紙芝居」
第9巻・銀札くずれの巻（初版2006年3月1日/2006年1月30日配本）：寄稿4頁/毛利甚八「白土伝 6 漫画家・白土三平の誕生」
第10巻・木の間党の巻（初版2006年3月1日/2006年1月30日配本）：付加なし
第11巻・クズレの巻（初版2006年4月1日/2006年2月28日配本）：付加なし
第12巻・山盗りの巻（初版2006年4月1日/2006年2月28日配本）：付加なし
第13巻・朝露の巻（初版2006年5月1日/2006年3月30日配本）：付加なし
第14巻・号びの巻（初版2006年5月1日/2006年3月30日配本）：寄稿4頁/毛利甚八「白土伝 7 日本漫画社から三洋社へ」
第15巻・海原の巻（初版2006年6月1日/2006年4月27日配本）：付加なし

カムイ伝全集[第二部] ※茶色
第1巻・猿山の巻（初版2006年6月1日/2006年4月27日配本）：巻頭2頁/第一部概説、寄稿4頁/毛利甚八「白土伝 8 『忍者武芸帳』世を騒がす。」
第2巻・佐渡守の巻（初版2006年7月1日/2006年5月30日配本）：付加なし
第3巻・念者の巻（初版2006年7月1日/2006年5月30日配本）：付加なし
第4巻・無宿溜の巻（初版2006年8月1日/2006年6月30日配本）：付加なし
第5巻・野望の巻・上（初版2006年8月1日/2006年6月30日配本）：寄稿4頁/毛利甚八「白土伝 9 影丸からサスケ、そしてカムイへ」
第6巻・野望の巻・下（初版2006年9月1日/2006年7月28日配本）：付加なし
第7巻・佐倉十一万石の巻（初版2006年9月1日/2006年7月28日配本）：付加なし
第8巻・不知火の巻・上（初版2006年10月1日/2006年8月30日配本）：付加なし
第9巻・不知火の巻・下（初版2006年10月1日/2006年8月30日配本）：寄稿4頁/毛利甚八「白土伝 10『カムイ伝』あらわる」
第10巻・丹波崩しの巻（初版2006年11月1日/2006年9月29日配本）：付加なし
第11巻・歯ッ欠けの巻（初版2006年11月1日/2006年9月29日配本）：付加なし
第12巻・犬戯けの巻（初版2006年12月1日/2006年10月30日配本）：付加なし

カムイ伝全集[外伝] ※青色
第1巻・雀落としの巻（初版2006年12月1日/2006年10月30日配本）：付加なし
第2巻・はんざきの巻（初版2007年1月1日/2006年11月30日配本）：付加なし
第3巻・スガルの島の巻（初版2007年1月1日/2006年11月30日配本）：寄稿4頁/毛利甚八「白土伝 11 つげ義春、花開く」
第4巻・黒塚の風の巻（初版2007年2月1日/2006年12月26日配本）：付加なし
第5巻・変身の色の巻（初版2007年2月1日/2006年12月26日配本）：付加なし
第6巻・剣風の巻・上（初版2007年3月1日/2007年1月30日配本）：寄稿4頁/毛利甚八「白土伝 12 誤算、そして海へ」
第7巻・剣風の巻・下（初版2007年3月1日/2007年1月30日配本）：付加なし
第8巻・盗人宿の巻（初版2007年4月1日/2007年2月28日配本）：寄稿4頁/毛利甚八「白土伝 13 小島剛夕の離脱」
第9巻・掛け捕りの巻（初版2007年4月1日/2007年2月28日配本）：付加なし
第10巻・飛天の酉蔵の巻（初版2007年4月4日/2007年3月30日配本）：寄稿4頁/毛利甚八「白土伝 14 カムイの旅はどこまで続くか？」
第11巻・上意異変の巻（初版2007年4月4日/2007年3月30日配本）：付加なし
各カラー口絵初出 （「月刊漫画ガロ」表紙画の場合、あとから描き直されたものもあるがそれら全て「画集カムイ伝」（1978年）に基づく）
[第一部]
第1巻口絵： 「月刊漫画ガロ」1969年1月号表紙画「飢饉」
第2巻口絵： 「月刊漫画ガロ」1967年6月号表紙画「凶作」
第3巻口絵： 「月刊漫画ガロ」1965年10月号表紙画「勉強会」
第4巻口絵： 「月刊漫画ガロ」1966年2月号表紙画「百姓魂」
第5巻口絵： 「月刊漫画ガロ」1966年5月号表紙画「一揆」
第6巻口絵： 「月刊漫画ガロ」1966年11月号表紙画「晒刑」
第7巻口絵： 「月刊漫画ガロ」1969年6月号表紙画「逃散」
第8巻口絵： 「月刊漫画ガロ」1967年1月号表紙画「飢餓」
第9巻口絵： 「月刊漫画ガロ」1967年5月号表紙画「抵抗」
第10巻口絵： 「月刊漫画ガロ」1968年3月号表紙画「糧」
第11巻口絵： 「月刊漫画ガロ」1968年7月号表紙画「木の間党」
第12巻口絵： 「月刊漫画ガロ」1969年5月号表紙画「城代家老」
第13巻口絵： 「月刊漫画ガロ」1970年3月号表紙画「共鳴り」
第14巻口絵： 「月刊漫画ガロ」1970年11月号表紙画「怪異」
第15巻口絵： 「月刊漫画ガロ」1971年4月号表紙画「拷問」

[第二部]
第1巻口絵： SB「カムイ外伝」第1巻表紙画
第2巻口絵： SB「カムイ外伝」第7巻表紙画
第3巻口絵： SB「カムイ外伝」第3巻表紙画
第4巻口絵： SB「カムイ外伝」第6巻表紙画
第5巻口絵： SB「カムイ外伝」第4巻表紙画
第6巻口絵： SB「カムイ外伝」第8巻表紙画
第7巻口絵： SB「カムイ外伝」第9巻表紙画
第8巻口絵： SB「カムイ外伝」第11巻表紙画
第9巻口絵： SB「カムイ外伝」第2巻表紙画
第10巻口絵： SB「カムイ外伝」第10巻表紙画
第11巻口絵： SB「カムイ外伝」第12巻表紙画
第12巻口絵： 「カムイ伝第二部」連載時イラスト

[外伝]
第1巻口絵： 「月刊漫画ガロ」1965年6月号表紙画「降雪」
第2巻口絵： 旧SB「カムイ外伝」第6巻表紙画
第3巻口絵： BC「カムイ外伝」第4巻表紙画
第4巻口絵： BC「カムイ外伝」第7巻表紙画
第5巻口絵： BC「カムイ外伝」第8巻表紙画
第6巻口絵： BC「カムイ外伝」第12巻表紙画
第7巻口絵： 旧SB「カムイ外伝」第12巻表紙画
第8巻口絵： BC「カムイ外伝」第1巻表紙画
第9巻口絵： 旧SB「カムイ外伝」第15巻表紙画
第10巻口絵： BC「カムイ外伝」第17巻表紙画
第11巻口絵： 旧SB「カムイ外伝」第18巻表紙画
画業50年記念出版。「カムイ伝」全15巻、「カムイ伝第二部」全12巻、「カムイ外伝」全11巻、通巻計38巻。毎月2冊ずつの刊行。[第一部]第3巻P259の6コマ目のセリフが空白になる編集ミスがあったが、再版本で修正された。依然として第13巻P394の原稿は反転している。[第二部]最終巻には、GC版に未収録だった連載時のラスト7話分138枚を初収録（P279-416）し、その続きに描き下ろし5枚を追加収録している（P417-421）。[外伝]は作品を初出順に並べ替え（「スガルの島」と「はんざき」の入れ替えのみ）、第2巻に「七ツ桶の岩」を併載している。
パイロット版
小冊子「カムイ伝全集」パイロット版（非売品）は、2005年7月、販促のため全国書店に配布された。内容は[第一部]第4巻の第一章のみ。この本の巻末には「そして……未来を照らす最終章「カムイ伝第三部」近日連載再開決定！！」との告知が入ったが、実現はしなかった。
特典について
今回の刊行にあわせ白土は3つのイラスト（サンショウウオ・カムイ・ヤマセミ）を描き下ろしている。その原画は特典「ぐい呑み」を制作した作陶家の佐藤火圭が所有する（外部リンク）。全巻予約特典「ぐい呑み」3点セットはイラスト「サンショウウオ」入りのA（青包紙）、イラスト「カムイ」入りのB（白包紙）、イラスト「ヤマセミ」入りのC（黄包紙）からなる。全巻予約特典は先着3000名までということだったが、2005年10月18日に「全巻予約者が2500人を超えたため、急遽先着5000名に変更」との告知がされる。2005年10月26日に特典が手元に届く（予約は9月半ば）。同時に[第一部]全15巻予約特典「特製Ｔシャツ」（イラスト「カムイ」入り）も届く。Tシャツは濃緑地に白でのバックプリント。その中央に赤で「SANPEI SHIRATO PRESENTS KAMUIDEN」の文字。2006年5月15日発売の[第一部]全15巻セットにもこのTシャツが付く。

それ以外に[第一部]第15巻と[第二部]第1巻の二冊を購入し、見返し部分の応募券を切り取り送るとイラスト「カムイ」が箔押ししてある革製の特製しおりが貰える。これの応募締切は2006年7月31日で、2006年9月22日に手元に届く。
※特製しおり
写植比較 （第一部のみ）
→ 別頁に記載 ※小学館文庫「カムイ伝」第5巻第一章までとの比較
関連企画
毛利甚八はここに「白土伝」を執筆するとともに「白土三平と私」全16回（「本の窓」2005年11月号-2007年5月号）を連載。また毛利は「ビッグコミック」にも「「カムイ伝」の原風景をいく」という各回全3頁の企画コラムを連載している。その内訳は「大阪編」全4回（2006年11月10日号-12月10日号、2007年1月10日号）、「長野編」全4回（2007年1月25日号-3月10日号）、「千葉編」全2回（2007年3月25日号、4月10日号）の計10回となっている。

※企画サイト：「決定版カムイ伝全集」・「WEB版白土三平とカムイ伝の世界」（ともに外部リンク）
※その他関連として企画サイト内の連載を単行本化した「カムイ伝講義」（田中優子）がある。
ビッグコミックススペシャル
カムイ外伝
- スガルの島 -
全1巻
初版 ： 2009年9月2日
定価 ： 1300円
収録作品名
カムイ外伝第二部 ※「スガルの島」のみを収録
第1巻（初版2009年9月2日/2009年8月28日発売）：映画「カムイ外伝」鼎談/崔洋一×白土三平×松山ケンイチ（全5頁）
2009年9月19日公開の映画「カムイ外伝」にあわせて刊行される。「カムイ外伝 第二部」のスガルの島編が全1冊で刊行されるのは初めて。巻頭には「カムイ伝への招待」（全2頁）というカムイの紹介頁がある。収録の鼎談記事のほとんどは「ビッグコミック」2009年9月25日号にも巻頭カラーで掲載される。カバー袖の作者写真はこの鼎談時（2009年上旬）のものである。
「カムイ伝全集[外伝]」第3・4巻（2007年）との比較
写植に違いのある部分を以下に列記する。頁数はこの単行本のもの。ほぼ同時期に発刊されたコンビニ本（映画表紙版）収録のものと比べると、発売はこの単行本のほうが先にもかかわらず、こっちのほうが写植のチェックがより進んでいるのがわかる。ただ同じ箇所が同じように修正してありながら、「疑似鉤」という写植ミスはこの単行本のみのものなのである。★は同時期コンビニ本と同じ修正箇所。

　P23： 「追われる者のあせりよ」→「追われる者のさがよ」
　P65： 「気つけてなあ」→「気（きい）つけてなあ」※ルビ追加
　P96・P97・P99・P104： 「暖めて」→「温めて」★
　P145： 「赤いクラゲ」→「赤クラゲ」★
　P146： 「一白」→「一白（いちじろ）」※ルビ追加★
　P171： 「奴ちゃ」→「奴（やっ）ちゃ」※ルビ追加★
　P202： 「追忍」→「追忍（ついにん）」※ルビ追加★
　P222： 「密告（タレコミ）者」→「密告者（タレコミ）」※ルビ位置変更
　P230： 「擬似（つの）鉤」→「疑似鉤（つの）」※ルビ位置変更★、その際「疑」と漢字を写植ミス
　P286： 「若えの」→「若（わけ）えの」※ルビ追加★
　P289： 「一丁やって見ちゃあ」→「一丁やってみちゃあ」
　P293： 「けって来たぞ」→「けえって来たぞ」※この修正は勇み足では？
　P344： 「漁の出来るように」→「漁も出来るように」
　P455： 「追忍」→「追忍（ついにん）」※ルビ追加
　P455： 「スガルが、公儀隠密に囲まれた時」→「スガルが公儀隠密に囲まれた時、」※読点位置変更
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